マアナゴ分布調査 |
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目 的 西薩海域に生息するマアナゴの分布及び密度調査を行い,体長,体重等漁業試験に関する基礎資料を得て,未利用資源の有効利用を図ることを目的としています。 調査の概要と結果 調査の概要と結果を表1,2に,調査海域を図1に示しました。 考 察 平成9年から11年までの調査結果から,水深とマアナゴの漁獲状況(1籠当たり漁獲尾 |
数)を図2に示しました。これによると,甑島 東方の水深50mから500mまでの斜面の100〜300mで漁獲が見られました。100m以浅では漁獲がありませんが,300m以深は調査していないので今後調査する必要があります。 次に,底質とマアナゴの漁獲状況(1籠当たり漁獲尾数)を図3に示しました。なお,底質は既存の資料を参考にしました。これによると,漁獲が見られるのは中礫から泥の広範囲にわたっていることがわかります。 更に,水深・底質とマアナゴの漁獲状況を調べるため,水深・底質別漁獲率(1籠当り入籠尾数)を図4に示しました。なお,ここに示す水深は投籠始めと投籠終わりの水深の平均水深で,底質は採泥したサンプルを粒度分析して求めた中央粒径値(Mdφ)です。マアナゴの漁獲率が高いのは水深が160m前後で,中央粒径値(Mdφ)は0.80〜2.03(粗砂〜中砂〜細砂)です。逆に漁獲率が低いのは水深が130m以浅または中央粒径値(Mdφ)が2.5以上(細砂〜)です。 次ページへ |