平成10年から11年までに漁獲されたマアナゴの肛門長組成を図5に,体重組成を図6に示しました。肛門長が11〜36cmまでの個体が漁獲され,モードは24cmにあります。体重では40〜950gまでの個体が漁獲され,モードは300〜350gにあります。このことから,この海域では大型の個体も分布していることがわかりました。なお,小型の魚体については,マアナゴの大きさに対する漁具の選択性がはっきりしていないので言及できません。 





まとめ
 マアナゴは,水深が160m前後を中心に100〜300m(300m以深は未調査)に,底質が粗砂から細砂を中心に中礫から泥に分布していることが示唆されました。
 今後も,分布域の調査を継続しデータを積み重ねなければなりません。更に,マアナゴの季節による回遊状況の知見を得るため,時期を変えた分布域調査も行う必要があります。
(漁業部 池上)