(第2086報)
   平成16年度 第39報
(平成16年12月22〜28日)【旧暦:11月11〜17日/月齢:10.1〜16.1/潮汐:若潮〜大潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,平瀬の南3.0マイル付近に南下した。各海域の表面水温は,全ての海域で前週より降温し,平年比較では,“かなり低め”〜“著しく高め”となった。
漁況:奄美南部海域のソデイカ(10sサイズ)は,水揚量・価格とも好調な漁模様。先週から西薩南部海域の定置網に季節はずれのマルソウダ(1s前後)の入網が目立つ。
 
※海   況
  定期客船観測(12/27〜28)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 18.80 −0.40 +0.47 平年並み
竹島沖 19.25 −1.05 −2.05 かなり低め
屋久島 20.20 −0.60 −1.74 かなり低め
黒 潮 23.00 −0.50 −0.13 平年並み
与路島 23.70 −0.30 +1.13 著しく高め
甑海峡 20.20 −0.70 +1.50 やや高め
   





 
      (甑航路フェリ−は12/28現在)
黒潮北縁域の変動
 21日に平瀬の北4.0マイル付近にあった黒潮北縁域はその後,北上した後,再び南下し,
27日現在,平瀬の南3.0マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
27〜28日現在,全ての海域で前週より0.3〜
1.1℃降温し,平年比較では,“かなり低め”〜“著しく高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,28日現在,前週より0.7℃降温し,平年比較では“やや高め”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船2統が牛深,長崎沖でサバ類中,マアジ中・大主体に5.3トン/統・日,中型船1統が野間沖でマルアジ中・小・大主体に5.5トン/日と低調な漁模様。
 枕崎港入港船は,中型船6統が湯瀬,種子島南端・東沖でアカアジ,ゴマサバ中,オアカムロ主体に
25.7トン/統・日と好調な漁模様。
 内之浦・山川港は,入港船なし。
〇定 置 網
 西薩南部海域では,連日,マルソウダ(1s前後)が0.7〜1.5トン/統の入網と低調な漁模様。
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,連日,マアジ(200g主体)が0.3〜0.4トン/統の入網と好調な漁模様。
 鹿児島湾口部大隅半島側では,連日,ヒラソウダ(700g主体)が40s/統,マアジ(100〜200g)が30s/統の入網と平年並みの漁模様。
 大隅半島東部海域では,週計で42統がマアジ小,カマス等が12.9トンの入網と低調な漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ7隻がキビナゴ,カタクチイワシ主体に2.3トンと低調な漁模様。
 大隅海域は,出漁船なし。
・ブリ飼付け
 甑海域では,5〜6sサイズを20〜30尾/統,大隅半島南部海域では,4〜5sサイズを10〜
20尾/統と先週より低調な漁模様。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船6隻がカツオ(1.0〜3.0s)を0.5トン,キハダ(1.0〜3.0s)を3.8トン,メバチ(1.0〜10.0s)を0.1トンと好調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
 奄美北部海域では,5〜6日操業で,10〜15sサイズを100〜120ハイ/隻,奄美南部海域では,4〜5日操業で,10sサイズを80〜100ハイ/隻と好調な漁模様。
・ヨコワ情報
 下甑の浮魚礁周辺海域で,2.5〜4.0sサイズを20尾/隻・日と低調な漁模様。
 
※次回の発行は,平成17年1月13日(木)の予定です。来年もよろしくお願いいたします。