(第2106報)
平成17年度 第8報
(平成17年5月26〜6月1日)【旧暦:4月19〜4月25日/月齢:10.8〜23.8/潮汐:中潮〜長潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は屋久島御崎付近まで北上した。表面水温は竹島〜屋久島御崎で急激に昇温,甑海峡で“かなり低め”,他の海域で“やや低め〜やや高め”となった。
漁況:ゴマサバは,まき網が熊毛海域で,一本釣が佐多岬周辺で好調。キビナゴ刺網は,甑海域で好調。大隅半島南部海域でトサカ漁が好調。バッチ網漁業は,西薩海域で シラス主体の漁が続いており,一部海域で好調。 |
定期客船観測(5/31〜6/1)による表面水温℃
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
21.60 |
+0.10 |
-0.30 |
平年並み |
竹島沖 |
23.40 |
+2.00 |
+0.38 |
平年並み |
屋久島 |
25.10 |
+1.70 |
+0.96 |
やや高め |
黒 潮 |
25.90 |
+0.10 |
-0.47 |
やや低め |
与路島 |
23.90 |
+0.10 |
+0.15 |
平年並み |
甑海峡 |
21.00 |
+0.60 |
-1.09 |
かなり低め |
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沖縄−那覇定期客船観測は(5/31〜6/1)
串木野−甑島定期客船観測は(6/1)
5月24日に屋久島南端付近にあった黒潮北縁域は,その後やや北上し,6月1日現在,屋久島御崎付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,5月31日〜6月1日現在,前週比較では,黒潮北縁域北上の影響を強く受けた竹島〜屋久島御崎沖で「1.7〜2.0℃」と急激に昇温し,他の海域では「0.1〜0.6℃」と緩やかに昇温した。平年比較では,黒潮流域で“やや低め”,屋久島で“やや高め”,甑海峡で“かなり低め”となった他は”平年並み”となった。
〇ま き 網
阿久根港入港船は,大型船の入港はなく,中型船23統が長島,阿久根,串木野沖でマアジ小・豆,マルアジ中・小主体に2.7トン/統・日と低調。
枕崎港入港船は,大型船6統が馬毛島沖でゴマサバ小・豆,オアカムロ主体に11.4トンと低調。中型船21統が馬毛島沖,西新曽根沖でゴマサバ小主体にゴマサバ大・中・豆混じりを20.3トン/統・日と好調。
山川港,内之浦港は入港船なし。
〇定 置 網
甑海域では,イサキ(100〜600g)が200〜250尾/日,カンパチ(1.2kg)が30尾/日と低調。
西薩南部海域では,ウルメイワシが1.0トン/日,ゴマサバ仔が1.0トン/日,カマス(200g)が100kg/日,マアジ(100g)が100kg/日,トビウオ(130〜200g)が250kg/日の他,24日にブリ(5〜7kg)が300尾とまずまずの漁。
鹿児島湾口薩摩半島側では,まとまった入網がなく低調。
鹿児島湾口大隅半島側では,週計でマアジ( 100〜300g)が1.5トン,カンパチ(4〜6kg)が60尾とまずまずの漁。
大隅半島東部海域では,週計で58統がマアジ小,ウルメイワシ,ソウダカツオ,サバ類仔主体に57.3トンとまずまずの漁。
〇その他の漁業
・棒 受 網
北薩海域では,週計で57隻がカタクチイワシ,キビナゴ主体に26.0トンと低調。
・キビナゴ刺網
甑海域では22箱/隻・日と好調,西薩南部海域では15〜20箱/隻・日とまずまずの漁,鹿児島湾口大隅半島側では5箱/隻・日と低調。
・フグ篭
北西薩海域では,サバフグ(300g)を200kg/隻・日とまずまずの漁。
・バッチ網
西薩海域では,一部の海域でシラス主体又はシラス・カエリ主体に3〜5トン/統・日と好調,その他は多いところでシラス主体で1トン/統・日であり,全般的には低調。例年同時期にはカエリ主体であるが,現在でもシラス主体の漁が続いている。
志布志湾では,週計でシラス主体で0.3トン/統・日と低調。
・ごち網
西薩海域では,多いところでマダイ(1〜2kg),チダイ(100〜300g)主体に50kg/隻・日と低調。
・トサカ漁
大隅半島南部海域で200kg/人・日と好調。
・トビウオロープ曳
熊毛海域では,中・小・セミトビ主体で20〜40箱/統・日と低調。
・一本釣り他
ゴマサバ一本釣は,佐多岬沖で400〜1000gを60〜400尾/隻・日と好調,熊毛海域で600〜 800gを50〜60尾/隻・日とまずまずの漁。
・カツオ竿釣
奄美海域では,週計で小型竿釣船13隻がカツオ(1〜2s)を7.2ン,キハダ(1〜5kg)を6.9トンと低調。