(第2105報)
   平成17年度 第7報
(平成17年5月19〜5月25日)【旧暦:4月12〜4月18日/月齢:10.8〜16.8/潮汐:中潮〜中潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,一時平瀬の南付近まで離岸したが現在は平瀬の北10マイル
となった。各海域の表面水温は前週比較で「-3.1〜+0.5℃」,平年比較で“やや低め”〜“平年並み”となった。
漁況:大隅半島南部海域でトサカ漁が好調。
      甑海域でキビナゴ刺網が好調。
   
 
定期客船観測(5/24〜25)による表面水温℃
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 21.50 +0.40 +0.64 平年並み
竹島沖 21.40 -3.10 -1.34 やや低め
屋久島 23.40  0.00 -0.05 平年並み
黒 潮 25.80 +0.30 -0.03 平年並み
与路島 23.80 +0.50 +0.05 平年並み
甑海峡 20.40 +0.30 -0.47 平年並み
  





 
 沖縄−那覇定期客船観測は(5/24〜25)
 串木野−甑島定期客船観測は(5/25)
※海   況
黒潮北縁域の変動
 5月17日に屋久島御崎の南8.7マイル付近にあった黒潮北縁域は一時的に平瀬の南付近まで離岸したが,その後北上し,24日現在,平瀬の北
10マイル付近と平均的な位置になった。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
24〜25日現在,前週比較では,竹島沖で「3.1℃」降温し,他の海域では「0.0〜0.5℃」昇温した。平年比較では,竹島沖で“やや低め”,となった他は”平年並み”となった。
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網(月夜)
 阿久根港入港船は,大型船の入港はなく,中型船3統が阿久根沖でマアジ小,カタクチイワシ主体に
1.5トン/統・日と低調。
 枕崎港入港船は,大型船1統が馬毛島沖でマアジ小,ゴマサバ中主体に11.7トンと低調。中型船2統が佐多沖でマアジ小,マサバ中,マアジ中主体に
6.6トン/統・日と低調。
 山川港,内之浦港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,多いところでマアジ(100〜200g)が1トン/統・日,カンパチ(4〜7kg)が70尾/統・日とまずまずの漁。
 西薩南部海域では,多いところでゴマサバ(10cm)が1.5トン/統・日,マアジ(100g)が300kg/統・日,トビウオ(100〜150g)が300kg/統・日の入網とまずまずの漁。
 鹿児島湾口薩摩半島側では,多いところで
マアジ(50〜200g)が300kg/統・日の入網と低調。
 鹿児島湾口大隅半島側では,メアジ(200〜300g)が80kg/統・日,カマス(200〜300g)が80kg/統・日と低調。
 大隅半島東部海域では,週計で53統がマアジ小,ウルメイワシ,ソウダカツオ,サバ類小主体に61.2トンとまずまずの漁。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域で,週計で19隻がカタクチイワシ,キビナゴ主体に5.8トンと低調。
・キビナゴ刺網
 甑海域では,21箱/隻・日と好調。
・フグ篭
 北西薩海域では,サバフグ(100〜300g)を多いところで200kg/隻・日とまずまずの漁。
・バッチ網
 西薩海域では,多いところでシラス主体にカエリ混じりを1.0トン/統と低調。
 志布志湾では,週計でシラス(製品)を0.4トン/統と低調。
・ごち網
 西薩海域では,多いところでマダイ(1〜2kg),チダイ(100〜200g)を合わせて50kg/隻・日と低調。
・トサカ漁
大隅半島南部海域で200kg/人・日と好調。
・トビウオロープ曳
 熊毛海域では,中トビとセミが1:2で34箱/統・日と低調。
・一本釣り他
 熊毛海域では,一本釣りでゴマサバ(0.8〜
1kg)を50〜100尾/隻・日とまずまずの漁。
 刺網でウスバハギ(1kg)を150〜200kg/隻・日とまずまずの漁。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船12隻がカツオ(1〜2s)を9.3トン,キハダ(1〜5kg)を10.6トンとまずまずの漁。
・ソデイカ旗流釣
 奄美北部海域で週計で1隻のみ15〜20kgサイズを34ハイと低調,奄美南部海域では,与論島東
30マイル沖合で15〜20sサイズを2〜3ハイ/隻・日と低調。