(第2104報)
平成17年度 第6報
(平成17年5月12〜5月18日)【旧暦:4月5〜4月11日/月齢:3.8〜9.8/潮汐:中潮〜若潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,一時竹島付近まで接岸したが現在は屋久島御崎8.7マイルと なった。各海域の表面水温は前週比較で「-1.2〜+2.9℃」,平年比較で“平年並み”〜“かなり高め”となった。
漁況:大隅半島南部海域でトサカ漁が好調。
馬毛島北沖でゴマサバ中,大主体にまき網が好調。 |
定期客船観測(5/17〜18)による表面水温℃
|
実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
21.10 |
+0.60 |
+0.74 |
平年並み |
竹島沖 |
24.50 |
+2.90 |
+2.10 |
かなり高め |
屋久島 |
23.40 |
-1.20 |
-0.08 |
平年並み |
黒 潮 |
25.50 |
-0.40 |
+0.13 |
平年並み |
与路島 |
23.30 |
-0.60 |
-0.06 |
平年並み |
甑海峡 |
20.10 |
-0.10 |
-0.24 |
平年並み |
|
|
沖縄−那覇定期客船観測は(5/17〜18)
串木野−甑島定期客船観測は(5/18)
5月8日に屋久島御崎の南2.9マイル付近にあった黒潮北縁域は一時的に竹島付近まで接岸したが,その後南下し,17日現在,屋久島御崎の南8.7マイル付近と平均的な位置になった。
定期客船観測による各海域の表面水温は,17〜18日現在,前週比較では,谷山沖,竹島沖で「0.6〜2.9℃」昇温し,他の海域では「0.4〜1.2℃」降温した。平年比較では,竹島沖で“かなり高め”,となった他は”平年並み”となった。
〇ま き 網
阿久根港入港船は,大型船8統が長崎沖,阿久根沖でマアジ豆,マアジ小主体に7.3トン/統・日と低調。中型船18統が阿久根沖でマアジ小,マアジ豆主体に5.2トン/統・日とまずまずの漁。
枕崎港入港船は,大型船の入港はなく,中型船15統が馬毛島沖,佐多沖ゴマサバ中,ゴマサバ大,マアジ小主体に31.3トン/統・日と好調。
山川港は中型船1統がサバ類中を主体に6.0トンと低調。
内之浦港は入港船なし。
〇定 置 網
甑海域では,多いところでブリ(5〜6kg)が300尾/統・日,カンパチ(0.8kg〜1kg)が20〜30尾/統・日と低調。
西薩南部海域では,多いところでブリ(6〜8s)が100尾/統・日,トビウオ(100〜200g)が
100kg/統・日の入網と低調。
鹿児島湾口薩摩半島側では,多いところでブリ(6〜10kg)が50〜100尾/統・日の入網と低調。
鹿児島湾口大隅半島側では,ブリ(6〜7kg)が5尾/統・日,メアジ(200〜300g)が30〜40kg/統・日,マアジ(15cm)が20〜30kg/統・日と低調。
大隅半島東部海域では,週計で55統がウルメイワシ,サバ類小,マアジ小主体に47.7トンと低調。
〇その他の漁業
・棒 受 網
北薩海域で,週計で33隻がカタクチイワシ,キビナゴ主体に22.3トンと低調。
・キビナゴ刺網
甑海域では,18箱/隻・日とまずまずの漁。
・バッチ網
西薩海域では,多いところで0.7トン/統と低調。
志布志湾では,週計でシラス(製品)が2.0トン/統とまずまずの漁。
・ごち網
西薩海域では,多いところでマダイ(1〜2kg),チダイ(100〜300g)を合わせて80kg/隻・日とまずまずの漁。
・トサカ漁
大隅半島南部海域で250kg/人・日と好調。
・トビウオロープ曳
熊毛海域では,中トビ主体で50箱/統・日と低調。
・一本釣り
熊毛海域では,ゴマサバ(0.8kg〜1kg)を40〜120尾/隻・日とまずまずの漁。
・カツオ竿釣
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船17隻がカツオ(2〜3s)を10.8トン,キハダ(1〜10kg)を8.9トンとまずまずの漁。
・ソデイカ旗流釣
奄美北部海域で漁がなく,奄美南部海域では,与論島東30マイル沖合で15〜20sサイズを2〜3ハイ/隻・日と低調。