(第2103報)
   平成17年度 第5報
(平成17年5月5〜5月11日)【旧暦:3月27〜4月4日/月齢:26.3〜2.8/
潮汐:中潮〜中潮】
海況:黒潮北縁域は,前週より北上し平均的な位置となっている。各海域の表面 水温は前週比較で「-2.2〜+0.7℃」,平年比較で“平年並み”〜“やや高め”となっ た。
漁況:大隅半島南部海域でトサカ漁が好調。
     種子島南沖でゴマサバ中主体にまき網が好調。
  定期客船観測(5/8〜11)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 20.50 +0.50 +0.14 平年並み
竹島沖 21.60 -2.20 -0.80 平年並み
屋久島 24.60 -0.30 +1.12 やや高め
黒 潮 25.90 -0.20 +0.53 やや高め
与路島 23.90 +0.30 +0.54 やや高め
甑海峡 20.20 +0.70 -0.14 平年並み
  





 
 沖縄−那覇定期客船観測は(5/8〜9)
 串木野−甑島定期客船観測は(5/11)
 
※海   況
黒潮北縁域の変動
 5月5日に屋久島御崎の南10.0マイル付近にあった黒潮北縁域は北上して,8日現在,屋久島御崎の南2.9マイル付近と平均的な位置となっている。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
8〜11日現在,前週比較では,竹島沖,屋久島(御崎)沖,黒潮流域で「0.2〜2.2℃」降温し,他の海域では「0.3〜0.7℃」昇温した。平年比較では,屋久島(御崎)沖,黒潮流域,与路島沖で“やや高め”,となった他は”平年並み”となった。
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船3統が長崎沖でマアジ小,マアジ豆主体に6.5トン/統・日と低調。中型船11統が阿久根,甑島東沖でカタクチイワシ,マアジ小,マアジ豆主体に3.7トン/統・日と低調。
 枕崎港入港船は,大型船4統が種子島南でゴマサバ中主体に29.0トン/統・日と好調。中型船12統が種子島南,西新曽根でゴマサバ中,オアカムロ,ムロアジ中主体に23.4トン/統・日と好調。
 内之浦港,山川港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,多いところでブリ(4〜9kg)が
50〜100尾/統・日,マアジ(50〜250g)が1〜3トン/統・日,イシダイ(2kg)が130kg/統・日の入網とまずまずの漁。
 西薩南部海域では,多いところでブリ(4〜10s)が100〜500尾/統・日,トビウオ(100〜200g)が300kg/統・日の入網とまずまずの漁。
 鹿児島湾口薩摩半島側では,多いところで
マアジ(50〜300g)が300kg/統・日,ブリ(6〜10kg)が50〜100尾/統・日の入網と低調。
 鹿児島湾口大隅半島側では,マアジ(15cm)が500〜600kg/統・日とまずまずの漁。
 大隅半島東部海域では,週計で58統がマアジ小,サバ類小主体に62.6トンとまずまずの漁。
〇その他の漁業
 
・棒 受 網
 北薩海域で,週計で13隻がカタクチイワシ主体に
8.7トンとまずまずの漁。
・キビナゴ刺網
 甑海域では,11箱/隻・日とまずまずの漁。
・バッチ網
 西薩海域では,多いところで1日のみシラスが1.0トン/統と低調。
 志布志湾では,週計でシラス(製品)が2.7トン/統とまずまずの漁。
・ごち網
 西薩海域では,多いところでマダイ(1〜2kg)を20〜30kg/隻・日と低調。
・トサカ漁
大隅半島南部海域で300kg/人・日と好調。
・トビウオロープ曳
 熊毛海域では,中トビと小トビ等(中中,中中小,小トビ,セミ)が5:5の割合で51箱/統・日と低調。
・カツオ竿釣等
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船8隻,旗流し1隻でカツオ(1〜3s)を3.2トン,キハダ(1〜
10kg)を7.6トンとまずまずの漁。
・ソデイカ旗流釣
 奄美北部海域で週計で1隻が15〜20kgサイズを73ハイとまずまずの漁。奄美南部海域では,与論島東30マイル沖合で15〜20sサイズを0〜10ハイ/隻・日と低調。