(第2101報)
   平成17年度 第3報
(平成17年4月14〜4月20日)【旧暦:3月6〜3月12日/月齢:5.3〜11.3/潮汐:中潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,前週とほぼ変わらず屋久島御崎の南13.3マイル付近にある。
各海域の表面水温は前週比較で「-1.2〜+0.5℃」,平年比較で“やや低め”〜“やや高め” となった。
漁況:鹿児島湾薩摩半島側および大隅半島東部海域で定置によるマアジ豆・小が好調。
熊毛海域では,トビウオロープ曳で大トビ主体に200箱/統・日と好調
屋久島南西海域ではカツオ竿釣によるカツオ(1〜3kg)主体に4.5トン/隻・日と好調
  定期客船観測(4/20〜21)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 17.50 -0.40 -0.15 平年並み
竹島沖 19.00 -1.20 -1.44 やや低め
屋久島 21.00 -0.10 -0.20 平年並み
黒 潮 23.70 +0.10  0.23 平年並み
与路島 22.20 +0.50  0.48 やや高め
甑海峡 17.90 -0.50 -0.05 平年並み
  





 
 沖縄−那覇定期客船観測は(4/20〜21)
 串木野−甑島定期客船観測は(4/21)
 
※海   況
黒潮北縁域
 12日に屋久島御崎の南14.7マイル付近にあった黒潮北縁域は前週とほぼ変わらず,20日現在,屋久島御崎の南13.3マイル付近となった。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
20〜21日現在,前週比較では,黒潮流域,与路島で「0.1〜0.5℃」昇温し,他の海域では「
0.1〜1.2℃」降温した。平年比較では,与路島沖で“やや高め”,竹島沖で“やや低め”となった他は”平年並み”となった。
※漁   況
漁場図

集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船2統が野瀬沖でマアジ小主体に0.7トン/統・日と低調。中型船16統が阿久根沖でカタクチイワシ,マアジ豆,マアジ小主体に
7.9トン/統・日とまずまずの漁。
 枕崎港入港船は,大型船の入港はなく,中型船16統が種子島南,種子島東,西新曽根でゴマサバ中,ムロアジ中,マアジ豆主体に11.7トン/統・日と低調。
 内之浦港入港船は,中型船1統が0.5トンと低調。 山川港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,多いところでブリ(5〜9kg)が
50〜250尾/統・日の入網とまずまずの漁。
 西薩南部海域では,多いところでブリ(5〜6s)が30尾/統・日の入網とまずまずの漁。
 鹿児島湾口薩摩半島側では,多いところでマアジ(50〜200g)が1.5〜2.0トン/統・日の入網と好調。
 鹿児島湾口大隅半島側では,マアジ(50〜300g)が300〜400kg/統・日,ウルメイワシ(6〜10cm)が
80kg/統・日の入網とまずまずの漁。
 大隅半島東部海域では,週計で51統がマアジ小主体に72.9トンと好調。
〇その他の漁業
・バッチ網
 西薩海域では,まとまった漁なし。
 志布志湾では,週計でチリメン(製品)が1.0トン/統とまずまずの漁。
・ごち網
 西薩海域では,マダイ(2〜5kg),チダイ(100〜
300g)を30〜300kg/隻・日とまずまずの漁。
・トビウオロープ曳
 熊毛海域では,大トビと中トビ等(中,中中,小トビ)が9:1の割合で200箱/統・日と好調。
・棒 受 網
 北薩海域で,週計で17隻がカタクチイワシ主体に
17.5トンとまずまずの漁。
・キビナゴ刺網
 甑海域では,8箱/隻・日とまずまずの漁。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船10隻がカツオ(1〜3s)を4.8トン,キハダ(1〜6s)を5.4トンとまずまずの漁。鹿児島市場では,週計で高知県船等(19トン型)延べ25隻が屋久島南西海域でカツオ(1.0〜7.0s)を113.4トン,キハダ(1.0〜10.0s)を10.1トンと好調。
・ソデイカ旗流釣
 奄美北部海域で漁がなく。奄美南部海域では,与論島東30〜70マイル沖合で15〜17sサイズを8ハイ/隻・日とまずまずの漁。
・もじゃこ情報(4月15〜19日)
 流れ藻はまずまずあるものの,付着が悪く低調に推移している。小型のサイズが見え出した。マアジが非常に多い。