(第2100報)
   平成17年度 第2報
(平成17年4月7~4月13日)【旧暦:2月29~3月5日/月齢:27.7~4.3/潮汐:大潮~中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,先週より南下し屋久島御崎の南14.7マイル付近にある。各海     域の表面水温は先週比較で「-0.3~+2.6℃」,平年比較で“平年並み”とな       った。
漁況:内之浦で定置によるマアジ小が好調。
     野間岬沖,甑島南東沖で曳縄によるヨコワ(1.3~2.0㎏)が好調。   
 
※海   況
 
 定期客船観測(4/12~13)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 17.90  -0.30  +0.25 平年並み
竹島沖 20.20  -0.30  -0.24 平年並み
屋久島 21.10  +2.60  -0.10 平年並み
黒 潮 23.60  +1.60  +0.13 平年並み
与路島 21.70  +0.90  -0.02 平年並み
甑海峡 18.40  -0.20  +0.45 平年並み
  





 
 沖縄-那覇定期客船観測は(4/12~13)
 串木野-甑島定期客船観測は(4/13)
黒潮北縁域の変動
6日に屋久島御崎の南12マイル付近にあった黒潮北縁域は南下し,12日現在,屋久島御崎の南14.7マイル付近となった。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,12~13日現在,与路島~屋久島で「0.9~2.6℃」昇温し,甑海峡,竹島,鹿児島湾で「-0.2~-0.3℃」降温した。平年比較では,全海域で“平年並み”となった。
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船2統が野間池沖でアカカマス主体に14.4トン/統・日とまずまずの漁。中型船15統が長島,阿久根,甑東沖でカタクチイワシ,マアジ小主体に7.2トン/統・日とまずまずの漁。
 枕崎港入港船は,大型船3統が馬毛周辺でゴマサバ中・ゴマサバ大他を1.7トン/統・日と低調。中型船14統が馬毛周辺,種子島東でゴマサバ中,オアカムロ主体に25.6トン/統・日と好調。
・内之浦港・山川港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,多いところでマアジ(50~200g)が
600kg/統・日の入網と低調。
 西薩南部海域では,多いところでブリ゙(2~6㎏)が100~250尾/統・日の入網とまずまずの漁。
 鹿児島湾口薩摩半島側では,多いところでマアジ(50~200g)が1.5トン/統・日の入網とまずまずの漁。
 鹿児島湾口大隅半島側では,マアジ(50~200g)が200~300kg/統・日の入網とまずまずの漁。
 大隅半島東部海域では,週計で54統がマアジ小主体に85.4トンと好調。
〇その他の漁業
・バッチ網
 西薩海域では,多いところでチリメン(生)が
300~500kg/統・日と低調。
 志布志湾では,週計でチリメン(製品)が1.0トン/統とまずまずの漁。
・トビウオロープ曳
 熊毛海域では,大トビ主体に150~200箱/統・日とまずまずの漁。
・棒 受 網
 北薩海域で,週計で9隻がカタクチイワシ,キビナゴ主体に6.1トンとまずまずの漁。
・キビナゴ刺網
 甑海域では,4箱/隻・日と低調。
・ヨコワ曳縄
 週前半で野間岬沖合で,後半で甑島南東沖で1.3~2.0㎏サイズを50~300kg/隻・日と前週より低調になったものの引き続き好調。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船9隻がカツオ(1~3㎏)を15トン,キハダ(1~6㎏)を15トンとまずまずの漁。
・ソデイカ旗流釣
 奄美北部海域では15~17kgサイズを週計で1隻が0.8トン,奄美南部海域では,与論島東30~40マイル沖合で15~17㎏サイズを10ハイ/隻・日とまずまずの漁。