(第2098報)
平成16年度 第51報
(平成17年3月24〜30日)【旧暦:2月15〜21日/月齢:13.7〜19.7/潮汐:大潮〜中潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,佐多岬の南5.3マイル付近に北上した。各海域の表面水温は,鹿児島湾海域を除き前週より0.2〜2.4℃昇温し,平年比較では,“やや低め”〜“やや高め”となった。
漁況:西薩海域でバッチ網がまずまずの漁模様。坊ノ岬〜屋久島沖合の曳縄・竿釣でのヨコワ(1.3〜2.0s)及び奄美の旗流釣でのソデイカ(17〜18s)は前週に引続き好調。 |
※海 況
定期客船観測(3/29〜30)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
15.30 |
−0.40 |
−1.41 |
やや低め |
竹島沖 |
21.00 |
+2.40 |
+1.02 |
やや高め |
屋久島 |
21.60 |
+0.30 |
+0.59 |
平年並み |
黒 潮 |
21.60 |
+0.20 |
−1.03 |
かなり低め |
与路島 |
20.50 |
+0.20 |
−0.67 |
やや低め |
甑海峡 |
17.30 |
+1.10 |
−0.12 |
平年並み |
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(甑航路フェリ−は3/30現在)
黒潮北縁域の変動
21日に竹島の南10.1マイル付近にあった黒潮北縁域はその後,北上し,30日現在,
佐多岬の南5.3マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,
29〜30日現在,鹿児島湾海域で前週より0.4℃降温し,その他の海域で前週より0.2〜2.4℃昇温した。平年比較では,“かなり低め”〜“やや高め”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,30日現在,前週より1.1℃昇温し,平年比較では“平年並み”となっている。
※漁 況
阿久根港入港船は,大型船2統が長崎・野瀬でマアジ豆,ムロアジ主体に9.9トン/統・日と低調な漁模様。
枕崎港・内之浦港・山川港は,入港船なし。
〇定 置 網
甑海域では,ブリ(6〜9s)が40〜50尾/統・日,マアジ(約15p)が400kg/統・日と低調な漁模様。
西薩南部海域では,ブリ(5〜6s)が20尾/統・日,カタクチイワシ(約10p)を60箱/統・日と低調な漁模様。
鹿児島湾口薩摩半島側では,ヒラス(約10kg)を4〜5尾/統・日,マアジ(約15p)が7〜8箱/統・日と低調な漁模様。
大隅半島東部海域では,週計で49統がブリ,マアジ小等を41.9トンの入網と低調な漁模様。
〇その他の漁業
・バッチ網
西薩海域では,一日のみチリメン(生)が70〜
80カゴ/隻とまずまずの漁模様。
志布志湾では,週計でチリメン(製品)が2.4トン/隻とまずまずの漁模様。
・キビナゴ刺網
甑海域では,75〜90kg/隻・日と低調な漁模様。
・ヨコワ曳縄
坊ノ岬〜屋久島沖合で1.3〜2.0sサイズを
200kg/隻・日と前週に引き続き好調な漁模様。
・カツオ竿釣
鹿児島市場では,週計で高知県船(19トン型)延べ19隻が屋久島南西海域でカツオ(1.5〜7.0s)を50.7トン,ヨコワ(1.5〜2.0s)を2.0トン,キハダ(2.5〜5.0s)を7.6トンと好調な漁模様。
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船5隻がカツオ(1〜3s)を1.5トン,キハダ(1〜10s)を1.8トンと好調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
奄美北部海域では,週計で4隻が10〜15sサイズを2.7トン/隻と好調な漁模様。
奄美南部海域では,与論島東30〜40マイル沖合での3〜4日操業で17〜18sサイズを10ハイ/隻とまずまずの漁模様。