(第2054報)
平成16年度 第7報
(平成16年5月6日〜5月12日)【旧暦:3月18〜3月24日/月齢:16.6〜22.6/潮汐:中潮〜小潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,前週より接岸し屋久島の南4.7マイル付近にある。各海域の表面水温は,全般的に平年並みとなったが,屋久島海域で平年よりかなり高めとなっている。
漁況:定置網はマアジが大隅東部及び志布志湾海域で好調。まき網では,熊毛海域でゴマサバ中主体に好漁。バッチ網漁業は,カエリを主体に西薩海域,志布志湾で好調。奄美海域でカツオがまずまずの漁。 |
※海 況
定期客船観測による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
19.98 |
欠測 |
-0.38 |
平年並み |
竹島沖 |
22.25 |
欠測 |
-0.15 |
平年並み |
屋久島 |
25.00 |
欠測 |
+1.52 |
かなり高め |
黒 潮 |
25.91 |
欠測 |
+0.54 |
平年並み |
与路島 |
23.14 |
欠測 |
-0.22 |
平年並み |
甑海峡 |
19.80 |
+0.1 |
-0.54 |
平年並み |
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(甑航路フェリーは5/12現在)
5月5日に平瀬と中之島の中間付近にあった黒潮北縁域は,5月11日現在,屋久島の南4.7マイルにある。
今後の黒潮北沿域は屋久島を超えて接岸すると思われる。
定期客船観測による各海域の表面水温は,平年と比較すると屋久島海域で平年より“かなり高め”となったものの,他は“平年並み”となった。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,5月12日現在,前週とほぼ変わらず,平年比較では,“平年並み”となった。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は大型船1統が牛深沖でマアジ小・豆主体に2.7トン/統・日,中型船16統が川内〜串木野沖でマアジ小・豆主体に,長島沖でカタクチイワシ主体に4.9トン/統・日と低調。
枕崎港入港船は大型船3統が枕崎・馬毛島沖でマアジ小・豆主体に8.1トン,中型船16統が種子島東沖でゴマサバ中,オアカムロ主体に17.8トン/統・日と好漁。
内之浦港,山川港入港船はなし。
〇定 置 網
甑海域では,日によってマアジ小主体に2〜3トンの入網があったものの全般的に低調。
西薩南部海域では,マアジ(約200g)が3.5トン/日,トビウオ(200g)が300kg/日の他,ブリ(6〜10kg主体)が400本の入網と好調。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,日によってマアジ(200〜300g主体)が200kg/日,イサキ(500〜700g主体)が200kg/日,ヒラマサ(4kg主体)が20〜30本/日の入網。
鹿児島湾口部大隅半島側では,週計でマアジが1.8トンの他,マルアジ(100〜300g)が2トン,ブリ(6〜8kg)が10本,カンパチ(2kg主体)が100kgの入網。
大隅半島東部海域では,週計で53統がマアジ中,マアジ小主体に34.5トンと好漁。
志布志湾では,週計でマアジ13.67トン,チダイ1.3トンの入網。
〇その他の漁業
・バッチ網(シラス)
西薩海域では,生で2〜6トン/統・日と好漁。サイズは,カエリが主体となっている。
志布志湾では,生でカエリ主体に2.5トン/統と好漁。
・キビナゴ刺網
甑海域では4〜6箱/隻・日と低調。
鹿児島湾口部大隅半島では,1〜3箱/隻・日と低調。
・ごち網
西薩海域の一部でマダイ(3〜5kg),チダイ(150g)が10〜30kg/隻・日の入網。
・棒 受 網
北薩海域では,週計で14隻がサバ類小を4.8トン,カタクチイワシを1.7トンの漁。大隅東部海域では,週計で5隻がウルメイワシを主体に1.7トンの漁。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,トビウオ中・小を170箱/統・日と好漁。
・ゴマサバ一本釣
熊毛海域では,600〜900gを50〜60尾/隻・日の水揚。
・ソデイカ旗流し
奄美南部海域では旗流しによるソデイカ(15〜16kg)が10尾/隻と低調。
・一本釣他
奄美海域では週計で一本釣延べ15隻がカツオ(1kg強)を20.8トン,シビ(2kg主体)を12.5トンとまずまずの漁。