(第2052報)
平成16年度 第5報
(平成16年4月22日〜4月27日)【旧暦:閏3月4〜3月9日/月齢:2.6〜7.6/潮汐:中潮〜小潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,徐々に接岸し,現在平瀬之島の北5マイル付近にある。
各海域の表面水温は,屋久島以北は降温し,他は昇温した。平年比較では黒潮流域を除き平年並みとなった。
今後の黒潮北縁域は屋久島付近まで接岸すると思われる。
漁況:まき網が種子島南,西新曽根沖でオアカムロ,ゴマサバ中主体に好漁。熊毛海域のロープ曳によるトビウオ大,中が好漁。 |
※海 況
4月20日に中之島の北5マイル付近にあった黒潮北縁域は徐々に接岸し,4月25日在,平瀬の南4.5マイル付近にある。
今後の黒潮北縁域は屋久島付近まで接岸すると思われる。
定期客船観測による各海域の表面水温は,先週より屋久島以北は降温し,他は昇温した。平年比較では黒潮流域を除き“平年並み”となった。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,4月25日現在,先週より1℃近く降温し,3月29日以降高めが続いていた平年比較が,“平年並み”となった。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は大型船2統が馬毛島沖でサバ類大主体に7.5トン/統・日,中型船18統が串木野,甑東沖でマアジ豆,マアジ小主体に5.5トン/統・日と低調。
枕崎港入港船は大型船2統が馬毛島,枕崎沖でゴマサバ中,マアジ豆主体に6.6トン/統・日,中型船15統が種子島南,西新曽根沖でオアカムロ,ゴマサバ中主体に33.0トン/統・日と好漁。
山川港入港船は中型船1統が1日のみオアカムロを10.1トンの漁。
内之浦港入港船は無し。
〇定 置 網
甑海域では,一部でブリ(4〜5kg)が1日,1統のみ300尾程度と全般的に低調。
西薩南部海域では,週計でマアジ(50〜300g)が2トン,マルソウダ(500〜600g)が1.2トンの入網と低調。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,週計でマアジ(80〜300g)が2トン前後,ヒラマサ(4〜5kg)が100尾,ウスバハギ(1〜2kg)が100尾の入網と低調。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,マアジ(60g)が2トン/統・日とまずまずの漁。
鹿児島湾口部大隅半島側では,週計でマアジ(100〜300g)が1.2トンなど低調。
大隅半島東部海域では,週計で42統がマアジ中,マアジ豆主体に26.8トンとまずまずの漁。
〇その他の漁業
・バッチ網(シラス)
西薩海域では,時化のため2〜3日操業で0.5〜3トン/統・日とまずまずの漁。
志布志湾では週計の製品で1〜2トン/統とまずまずの漁。
・キビナゴ刺網
甑海域北部では多い船で10箱/隻・日と低調。
西薩南部海域で10箱/隻・日と好漁。
鹿児島湾口部大隅半島では,3〜5箱/隻・日と低調。
・ごち網
西薩海域の一部でマダイ(2〜3kg),チダイ(100〜300g)が10〜40kg/隻・日など全般的に低調。
・棒 受 網
北薩海域では,週計で21隻がウルメイワシを12.0トンの漁。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,2〜3日の操業でトビウオ大を100箱/統・日,週の後半にトビウオ中を100箱/統・日と好漁。
・カツオ竿釣等
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船10隻,がカツオ(2s前後)を7.9トン,キハダ(1〜2s)を7.7トンの漁。奄美南部海域では旗流しによるソデイカ(15kg前後)が2〜20尾/隻・日と低調。
・もじゃこ情報(4月16〜27日)
流れ藻は増加し、屋久島北〜西,口之島周辺で多く、大きな流れ藻も多数存在している。
付着状況は悪く,マアジ,カンパチの付着が多い。 サイズは全般的に大きいが,小型のものも目立っており,県全体の充足率は27日現在,
45.1%となった。