(第2095報)
   平成16年度 第48報
(平成17年3月3日〜3月9日)【旧暦:1月16日〜1月22日/月齢:22.2〜28.2/潮汐:小潮〜大潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,離岸傾向が続いており,表面水温は全般的に低めで,“かなり低め”〜“平年並み”となった。
漁況:熊毛海域でゴマサバ産卵親魚群が来遊し,まき網・一本釣が好漁。屋久島南西〜甑南ではカツオ竿釣・曳縄でカツオ・ヨコワが好漁。奄美南部海域はソデイカが好漁。
 
※海   況
  定期客船観測(3/7〜8)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 15.90  ±0.00  −0.02 平年並み
竹島沖 17.95  −1.05  −1.13 やや低め
屋久島 18.80  −0.40  −1.35 やや低め
黒 潮 20.80  −1.00  −1.18 かなり低め
与路島 20.70  −0.10  +0.08 平年並み
甑海峡 15.80  −0.50 -1.24 やや低め
   
   




 
     (甑航路フェリ−は3/8現在)
黒潮北縁域の変動
 3月3日に中之島北9マイル付近にあった黒潮北縁域は,平瀬付近での変動が続き,3月8日現在,中之島北7マイルであった。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,8日現在,前週に比べ0〜1.0℃降温し,平年比較で“平年並み”〜“かなり低め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,前週に比べ0.5℃降温し,8日現在,“やや低め”となっている。
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,中型船10統が阿久根沖でカタクチイワシ主体に19.3トン/統・日の漁。
 枕崎港入港船は,大型船2統が内之浦沖でマアジ豆主体に25.7トン/統・日,中型船13統が馬毛島沖でゴマサバ中主体,佐多沖でマアジ豆主体に47.7トン/統・日と好調。
〇定 置 網
 甑海域では,ブリ(8kg)が8日に60尾。
 大隅半島東部海域では,週計で延べ45統がブリ(8〜9kg)を約700尾主体に11.7トンとまずまずの漁。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ32隻がカタクチイワシ主体に46.0トンと好調。
・バッチ網
 西薩海域では,多い日で1〜1.5トン/統・日であるが漁は散発的で本格化していない。志布志湾では0.5トン/統・日とまずまずの漁。
・トビウオロープ曳
 熊毛海域では,大トビ(400〜500g)を主体に
屋久島で50箱/統・日と低調。
・ゴマサバ一本釣
 熊毛海域では,400〜500g及び600gサイズを80〜500尾/隻・日と好調。
・カツオ竿釣
 鹿児島市場では,週計で19トン型1本釣延べ 20隻が屋久島南西海域でカツオ(1.5〜2kg)を77トン,ヨコワ(1.5〜2kg)を21トンと好調。
・ヨコワ曳縄
 甑南〜屋久島南西海域でヨコワ(1.5〜2kg強)主体にカツオ(1.5〜2kg強)混じりを200〜400kg/隻と好調。
・ソデイカ旗流釣
 奄美南部海域では3日操業で15〜20kgを60〜70ハイ/隻と好調。