(第2094報)
   平成16年度 第47報
(平成17年2月24日〜3月2日)【旧暦:1月16日〜1月22日/月齢:15.2〜21.2/潮汐:大潮〜小潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,離岸傾向で平瀬〜中之島付近の変動が続いた。表面水温は,屋久島御崎で“やや低め”の他は,“平年並み”。
漁況:時化により全般的に低調な漁模様。大隅半島東部海域及び甑島の定置網ではブリの漁獲がまとまった。熊毛周辺海域でのカツオ一本釣・ゴマサバ一本釣が好漁。
 
※海   況
  定期客船観測(3/2〜3)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 15.90  −0.20  −0.02 平年並み
竹島沖 19.00  −0.45  −0.25 平年並み
屋久島 19.20  −0.83  −0.95 やや低め
黒 潮 21.80  −0.10  −0.18 平年並み
与路島 20.80  −0.40  +0.18 平年並み
甑海峡 16.30  +0.10 -0.74 平年並み
   
   




 
     (甑航路フェリ−は3/3現在)
黒潮北縁域の変動
 2月15日に屋久島御崎の南11マイル付近にあった黒潮北縁域は,中之島南4マイルまで南下した後,3月3日現在,中之島北9マイルまで北上した。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
3月2〜3日現在,前週に比べ0.1〜0.8℃降温した。平年比較では,“平年並み”〜“やや低め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,前週に比べ0.1℃昇温し,2日現在,“平年並み”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,中型船5統が阿久根沖でカタクチイワシ主体に7.7トン/統・日と低調。
 枕崎港入港船は,大型船4統が内之浦沖でマアジ豆,ソウダガツオを主体に41.5トン/統・日,中型船6統が島間沖,佐多沖でムロアジ類中,ムロアジ類小,ゴマサバ中を主体に8.5トン/統・日の漁。
 内之浦港・山川港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,ブリ(6〜8kg)が3月1〜2日に500尾,ヨコワ(3〜4kg)が2日に50尾など好調。
 西薩南部海域では,ブリ(10kg)が週計で7尾の他,ウマヅラハギ(1.2kg)が50kgなど低調。
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,マアジ(200g)が100kg/日と低調な漁。
 大隅半島東部海域では,週計で延べ43統がブリ(9〜10kg)を約400尾の他,マアジ小,カタクチイワシなどを主体に11.0トンとまずまずの漁。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ9隻がカタクチイワシ主体に5.7トンの漁。
・バッチ網
 西薩海域南部では,1〜1.5トン/統・日とややまとまった漁があったものの,まだ本格的な漁となっていない。
・トビウオロープ曳き
 熊毛海域では,大トビ(400〜500g)を主体に
屋久島で50箱/統・日と低調。
・ゴマサバ一本釣り
 熊毛海域では,400〜500gサイズを主体に 100〜700尾/隻・日と好漁。
・カツオ竿釣り
 鹿児島市場では,週計で19トン型1本釣延べ 18隻が屋久島南西海域でカツオ(1.2〜2.5kg)を35トン,ヨコワ(1.5〜2kg)を8トンと好調な漁模様。