(第2092報)
   平成16年度 第45報
(平成17年2月10〜16日)【旧暦:1月2〜8日/月齢:1.2〜7.2/潮汐:大潮〜小潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,竹島の北9.0マイル付近に北上した。
   各海域の表面水温は,鹿児島湾と与路島を除く海域で前週より昇温し,平年比較では,“平年並み”〜“かなり高め”となった。
漁況:甑〜鷹島沖合の曳縄でのヨコワ(1.5s)と奄美近海及び沖縄県大東島沖合の旗流釣でのソデイカ(10〜17s)が好調な漁模様。
 
※海   況
  定期客船観測(2/15〜16)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 16.10 −0.10 +0.30 平年並み
竹島沖 21.40 +2.50 +2.10 かなり高め
屋久島 21.50 +0.30 +1.60 かなり高め
黒 潮 22.00 +0.30 +0.30 平年並み
与路島 21.20 −0.50 +0.50 やや高め
甑海峡   −    −   −   −
  





 
  (甑航路フェリ−は,ドックのため観測なし)
黒潮北縁域の変動
 8日に屋久島御崎の北6.8マイル付近にあった黒潮北縁域はその後,北上し,2月15日現在,竹島の北9.0マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
15〜16日現在,鹿児島湾と与路島を除く各海域で前週より0.3〜2.5℃昇温し,平年比較では,“平年並み”〜“かなり高め”となっている。
 甑航路フェリ-は,ドックのため観測なし。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船1統が女島近海でサバ類小,マアジ豆,サバ類中主体に51.7トン,中型船6統が阿久根沖でカタクチイワシ,マアジ豆を15.7トン/統・日と低調な漁模様。
 枕崎港入港船は,大型船6統が内之浦沖でオアカムロ,マアジ豆,ゴマサバ小主体に34.9トン,中型船4統が宮崎,開聞,湯瀬沖でゴマサバ小,オアカムロ,マアジ豆主体に27.2トン/統・日と好調な漁模様。
 内之浦港入港船は,中型船1統がマアジ豆を
10.6トンと低調な漁模様。
 山川港は,入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,1日のみブリ(7〜13s)が60尾/統,小グロ(約10s)が3尾/統の入網と低調な漁模様。
 西薩南部海域では,日によって,小グロ(約
10s)が1統当たり1〜6尾の入網と低調な漁模様。
 大隅半島東部海域では,週計で47統がマルソウダ,マアジ小等が10.4トンの入網と低調な漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ18隻がカタクチイワシ,キビナゴを27.8トンと好調な漁模様。
 大隅海域は,出漁船なし。
・トビウオロ−プ曳網
 熊毛海域では,大トビ(ハマトビウオ/500g)を34〜53箱(15尾入)/統・日と極端に低調な漁模様。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船11隻がカツオ(1.0〜4.0s)を1.3トン,キハダ(1.0〜5.0s)を9.1トンと好調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
 奄美北部海域では,1週間操業で10〜15sサイズを80〜120ハイ/隻,奄美南部海域では,沖縄県大東島沖合での1週間操業で14〜17sサイズを約180ハイ/隻と極端に好調な漁模様。
・ヨコワ情報
 甑〜鷹島沖合の中層魚礁周辺海域では,ヨコワ(1.5s)にカツオ(1.5〜2.0s)混じりで,50〜200s/隻・日と好調な漁模様。
 長崎県では,小値賀で1.0sサイズを43s/隻・日,五島富江で1.0〜3.0sサイズを19s/隻・日と前週より低調な漁模様。