(第2091報)
   平成16年度 第44報
(平成17年2月3日〜2月9日)【旧暦:12月25日〜1月1日/月齢:23.6〜0.2/潮汐:長潮〜大潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,屋久島御崎北6.8マイルまで北上。表面水温は,鹿児島湾・黒潮流域で“平年並み”,竹島沖で“やや低め”,屋久島・与路島海域で“やや高め”
漁況:北薩海域(阿久根〜川内沖)ではカタクチイワシを主体にまき網,棒受網が好調。内之浦沖ではマアジ豆,ゴマサバ小,オアカムロ主体に,種子島東,黒島沖ではゴマサバ中,ムロアジ中,オアカムロ主体にまき網が好調。
 
※海   況
  定期客船観測(2/8〜9)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 16.20   -0.10   +0.05 平年並み
竹島沖 18.90   +0.80   -0.70 やや低め
屋久島 21.20   +2.80   +0.83 やや高め
黒 潮 21.70   0.00   -0.09 平年並み
与路島 21.70   -0.30   +0.65 やや高め
甑海峡 15.90   -0.55   -0.19 平年並み
 





 
     (甑航路フェリ−は2/7現在)
黒潮北縁域の変動
 2月2日に平瀬の北7.0マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後北上し,2月8日現在,屋久島御崎北6.8マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,8〜9日現在,鹿児島湾・与路島海域で前週より降温し,竹島・屋久島海域で前週より昇温した。平年比較では,鹿児島湾・黒潮流域で“平年並み”,竹島沖で“やや低め”,屋久島・与路島海域で“やや高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,7日現在,前週より0.6℃降温し,平年比較では“平年並み”となっている。
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,中型船10統が阿久根,川内沖でカタクチイワシを主体に24.2トン/統・日と好漁。
 枕崎港入港船は,大型船5統が内之浦沖でマアジ豆を主体にゴマサバ小,オアカムロを39.6トン/統・日,中型船11統が種子島東,黒島沖でゴマサバ中を主体にムロアジ中,オアカムロを21.6トン/統・日と好調。
 内之浦港入港船は,中型船1統がオアカムロ,サバ類中を主体に2.4トン/統・日の漁。
 山川港は入港船なし。
 
〇定 置 網
 西薩南部海域では,多い日でタチウオ(400〜 500g)が1〜2トンの他,小グロ(10〜15kg)が6尾の入網。
 大隅半島東部海域では,週計で延べ43統でマアジ小,ソウダガツオ主体に11.8トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ33隻がカタクチイワシ,ウルメイワシを主体に44.9トンの漁。
・トビウオロープ曳き
 熊毛海域では,大トビ(500g)を主体に10〜40箱/統・日と低調。
・ゴマサバ一本釣り
 熊毛海域では,400gサイズを主体に100尾/隻・日と好調。
・カツオ竿釣り
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣り船4隻がカツオ(1〜3kg)を50kg,キハダ(1〜5kg)を 3.7トンと低調な漁模様。
・ヨコワ情報
 下甑沖の浮魚礁周辺では,曳縄でヨコワ(1〜2kg),カツオ(1〜2kg)を100〜150kg/隻・日の漁。