(第2090報)
   平成16年度 第43報
(平成17年1月27〜2月2日)【旧暦:12月18〜24日/月齢:16.6〜22.6/潮汐:中潮〜小潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,平瀬の北7.0マイル付近に北上した。各海域の表面水温は,与路島を除く海域で前週より降温し,平年比較では,“かなり低め”〜“かなり高め”とな
  った。
漁況:甑〜南薩海域の定置網への小グロ(10〜20s)の入網と沖縄県大東島沖合の旗流釣によるソデイカ(14〜17s)が好調な漁模様。
 
※海   況
  定期客船観測(2/1〜2)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 16.30 −0.20 ±0.00 平年並み
竹島沖 18.10 −0.50 −1.20 かなり低め
屋久島 18.40 −0.70 −1.80 かなり低め
黒 潮 21.70 −0.10 −0.09 平年並み
与路島 22.00 +0.40 +0.80 かなり高め
甑海峡 16.45 −1.55 +0.36 平年並み
  





 
      (甑航路フェリ−は2/2現在)
黒潮北縁域の変動
 1月26日に平瀬の北6.0マイル付近にあった黒潮北縁域はその後,北上し,2月2日現在,平瀬の北7.0マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,2月1〜2日現在,与路島を除く各海域で前週より0.1〜0.7℃降温し,平年比較では,“かなり低め”〜“かなり高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,2月2日現在,前週より1.6℃降温し,平年比較では“平年並み”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,中型船5統が甑東,阿久根沖でカタクチイワシ,マアジ仔・豆主体に8.7トン/統・日と低調な漁模様。
 枕崎港入港船は,大型船1統が宇治沖でゴマサバ中を25.5トン,中型船4統が湯瀬,内之浦,開聞沖でゴマサバ小,マアジ豆,ゴマサバ中主体に 23.3トン/統・日と好調な漁模様。
 内之浦港入港船は,中型船1統がマアジ小・豆,ウルメイワシ主体に5.4トンと低調な漁模様。
 山川港は,入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,1日のみクロマグロ(90s)が1尾と小グロ(10s)が約100尾の入網のほか,連日,小グロ(20s)が1統当たり5〜10尾の入網と低調な漁模様。
 西薩南部海域では,連日,小グロ(12〜14s)が1統当たり1〜10尾の入網と低調な漁模様。
 大隅半島東部海域では,週計で40統がサバ類中,マアジ小等が16.7トンの入網と低調な漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ2隻がカタクチイワシ,キビナゴを1.1トンと低調な漁模様。
 大隅海域は,出漁船なし。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船6隻がカツオ(1.0〜3.0s)を0.3トン,キハダ(3.0〜5.0s)を3.3トン,メバチ(3.0〜5.0s)を0.4トンと低調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
 奄美南部海域では,与論近海での1週間操業で,14〜17sサイズを50〜120ハイ/隻と極端に低調な漁模様に対して,沖縄県大東島沖合での1週間操業では,14〜17sサイズを約100ハイ/隻・日と極端に好調な漁模様。
・ヨコワ情報
 野間池〜枕崎沖合の中層魚礁周辺海域では,カツオ(1.5s)にヨコワ(1.2〜1.3s)混じりで,50〜150s/隻・日と好調な漁模様。
 長崎県では,対馬北西部で1.5〜2.0sサイズを167s/隻・日,五島富江で1.5〜3.0sサイズを59s/隻・日と好調な漁模様。