(第2089報)
平成16年度 第42報
(平成17年1月20日〜26日)【旧暦:12月11〜12月17日/月齢:9.6〜15.6/潮汐:若潮〜大潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,平瀬の北6マイル付近に南下した。各海域の表面水温は,黒潮流域 を除き前週より降温し,平年比較では,“平年並み”〜“かなり低め”となった。
漁況:定置は西薩南部海域でマルソウダが好漁。ソデイカ旗流釣りは奄美南部海域で好漁。ヨ コワ曳縄漁は下甑浮魚礁周辺でまずまずの漁。一本釣りは熊毛海域でメダイ,サバフ グ,ゴマサバが好漁。 |
※海 況
定期客船観測(1/26〜27)による表面水温
|
実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
16.50 |
-0.20 |
+0.07 |
平年並み |
竹島沖 |
18.60 |
-0.80 |
-1.24 |
やや低め |
屋久島 |
19.10 |
-0.90 |
-1.62 |
かなり低め |
黒 潮 |
21.80 |
+0.10 |
-0.36 |
平年並み |
与路島 |
21.60 |
-0.20 |
+0.22 |
平年並み |
甑海峡 |
18.00 |
+0.80 |
+1.32 |
やや高め |
|
|
(甑航路フェリ−は1/27現在)
1月18日に屋久島御崎南7マイル付近にあった黒潮北縁域はその後南下し,26日現在,平瀬の北6マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,26〜27日現在,黒潮流域を除く各海域で0.2〜
0.9℃降温した。平年比較では,“平年並み”〜“かなり低め”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,1月27日現在,前週より0.8℃昇温し,平年比較では“やや高め”となっている。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は,中型船4統が阿久根沖でカタクチイワシを31.7トン/統・日の漁。
枕崎港入港船は,大型船1統がゴマサバ中主体に29.7トン/日,中型船3統がオアカムロ主体に24.2トン/統・日の漁。
内之浦港は,中型船3統がマアジ小・ウルメイワシ他を4.7トン/統・日の漁。
山川港入港船はなし。
〇定 置 網
西薩南部海域では,マルソウダ(300〜600g)が1〜2トン/統・日の入網。
鹿児島湾口薩摩半島側では,マアジ(300〜500g)が多い日で200kg/統・日の入網。
鹿児島湾口大隅半島側では,ヒラソウダ(700〜
800g)が25〜30kg/統,マルソウダ(500g)が5箱/統・日の入網。
大隅半島東部海域では,週計で45統がマアジ小,サバ類中他を0.6トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
北薩海域では,週計で延べ6隻が長島沖でキビナゴ,ウルメイワシ他を2.7トンと低調。
・キビナゴ刺網
甑海域では,4〜5箱/隻・日と低調。
・ヒラメ刺網
西薩海域では,1〜4kgサイズを10〜30kg/隻・日とまずまずの漁。
・トビウオロープ曳
熊毛海域では,1日のみ大トビを20〜100箱/隻の漁。
・ソデイカ旗流釣
奄美南部海域では,与論近海で14〜17kgを4日操業で80〜100ハイ/隻と好調,沖縄県大東島近海では14〜17kgを40ハイ/隻・日と好調。
・カツオ竿釣り
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船3隻がキハダ(1〜3kg)を1.4トンと低調。
・ヨコワ情報
下甑沖の浮魚礁周辺では,曳縄でヨコワ(1.5〜3.0kg),カツオ(1.5〜3.0kg)を10箱/隻・日とまずまずの漁。
・その他
熊毛海域では,一本釣りでメダイ(5〜6kg)を
230kg/隻・日,サバフグ(0.5〜1.0kg)を120kg/隻・日,ゴマサバ(400g)を100尾/隻・日と好調。