(第2088報)
   平成16年度 第41報
(平成17年1月13日〜1月19日)【旧暦:12月4日〜12月10日/月齢:2.6〜8.6/潮汐:中潮〜長潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,屋久島御崎南7マイルまで南下。表面水温は,黒潮流域で“やや低め”,他の海域は,“平年並み”
漁況:北薩海域(長島沖〜甑東)ではまき網,棒受網でカタクチイワシ産卵親魚群のまとまった漁獲があった。
 
※海   況
  定期客船観測(1/17〜18)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 16.70  -0.50  -0.25 平年並み
竹島沖 19.40  -1.20  -0.63 平年並み
屋久島 20.00  -1.50  -0.73 平年並み
黒 潮 21.70  -0.40  -0.78 やや低め
与路島 21.80  -0.80  +0.07 平年並み
甑海峡 17.20  -0.80  +0.02 平年並み
   




 
     (甑航路フェリ−は1/19現在)
黒潮北縁域の変動
 1月11日に竹島南4マイルまで付近まで接岸した黒潮北縁域は,その後南下し,1月18日現在,屋久島御崎南7マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
17〜18日現在,全海域で前週より降温し,平年比較では,黒潮流域で“やや低め”,その他の海域は“平年並み”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,19日現在,前週より0.8℃降温し,平年比較では“平年並み”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船2統が野間沖でマアジ豆を主体に35.1トン/統・日の漁。中型船 12統が阿久根沖,串木野沖,甑東でマルアジ中,マアジ大〜仔主体にカタクチイワシ,サバ類中を13.2トン/統・日とまずまずの漁。
 枕崎港入港船は,中型船14統が内之浦沖,宇治,種子島東でムロアジ類中,ゴマサバ中,マアジ豆を27.6トン/統・日と好調。
 内之浦港入港船は,中型船4統がマアジ豆,マルアジ,ウルメイワシ主体に8.8トン/統・日の漁。
 山川港は入港船なし。
 
〇定 置 網
 甑海域では,週計でブリ(7〜8kg)を800尾,カンパチの1.3kgを200尾,4kgを100尾の入網。
 西薩南部海域では,多い日でタチウオ(300g)が5トンの他,17日にブリ(3kg)が30尾の入網。
 鹿児島湾口部では,薩摩半島側ではカワハギ類を100kg/日,大隅半島側ではカワハギ類を1トン/日と低調。
 大隅半島東部海域では,週計で延べ42統でマアジ豆,サバ類中,ソウダガツオ主体に17.1トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ18隻がカタクチイワシ主体に33.3トンの漁。
・トビウオロープ曳き
 熊毛海域では,大トビ(500g)を主体に10〜20箱/統・日と低調。
・ソデイカ旗流釣
 奄美南部海域では,与論近海で10〜15kgを2〜3ハイ/隻・日と低調,沖縄県大東島近海では10〜15kgを30〜40ハイ/隻・日と好調。
・ヨコワ情報
 下甑沖の浮魚礁周辺では,曳縄でヨコワ(2.5 〜4.0kg),カツオ(1kg弱)を100〜200kg/隻・日と好調。
・その他
 熊毛海域では,一本釣でメダイ(4〜5kg)を350kg/隻・日と好漁。一本釣でサバフグ(500〜800g)を80kg/隻の漁。一本釣でゴマサバ(400g)を40〜50尾/隻・日の漁。