(第2051報)
平成16年度 第4報
(平成16年4月15日〜4月21日)【旧暦:閏2月26〜3月3日/月齢:25.2〜1.6/潮汐:若潮〜中潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,週後半から離岸し,現在中之島の北5マイル付近にある。
各海域の表面水温は,竹島以北は昇温し,他は降温した。平年比較では奄美海域を除き依然高め傾向である。
今後の黒潮北縁域は平瀬〜屋久島南まで接岸すると思われる。
漁況:時化等により全般的に低調の中,北薩海域で棒受網でウルメイワシが,西薩海域でバッチ網によるシラスが,熊毛海域のロープ曳によるハマトビウオが好漁。奄美海域でカツオ竿釣等によるカツオ好調。 |
※海 況
定期客船観測(4/19〜20)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
19.30 |
+0.50 |
+0.85 |
やや高め |
竹島沖 |
21.90 |
+1.50 |
+0.94 |
やや高め |
屋久島 |
22.10 |
-0.60 |
+0.34 |
平年並み |
黒 潮 |
24.10 |
-0.20 |
+0.07 |
平年並み |
与路島 |
21.60 |
-1.70 |
-0.76 |
やや低め |
甑海峡 |
19.80 |
0.00 |
+1.19 |
やや高め |
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(甑航路フェリーは4/21現在)
4月14日に屋久島御崎の南7.5マイル付近にあった黒潮北縁域は週の後半から離岸し,4月20日在,中之島の北5マイル付近にある。
今後の黒潮北縁域は平瀬〜屋久島南まで接岸すると思われる。
定期客船観測による各海域の表面水温は,先週より竹島以北は昇温し,他は降温した。平年比較では奄美海域を除き先週に引き続き高め傾向である。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,4月21日現在,先週と変わらず,平年比較では先週に引き続き“やや高め”となった。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は大型船4統が野瀬沖でカタクチイワシ主体に18.7トン/日・統,中型船14統が串木野,阿久根,甑西沖でマアジ小,マアジ豆主体に4.4トン/日・統と低調。
枕崎港入港船は中型船7統が西新曽根,種子島南,佐多沖でオアカムロ,マアジ豆,ゴマサバ大主体に35.0トン/日・統とまずまずの漁。
山川港入港船は中型船1統が1日のみオアカムロを10.5トンの漁。
内之浦港入港船は無し。
〇定 置 網
甑海域では,一部でブリ(3〜4kg)が1日,1統のみ100尾程度と全般的に低調。
西薩南部海域では,週計でマアジ(50〜300g)が2トン,マルソウダ(500〜600g)が1.2トンの入網と低調。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,1統のみ週計でマアジ(200〜300g)が3トンの入網と低調。
鹿児島湾口部大隅半島側では,週計でブリ(6kg)が40尾など全般的に低調。
大隅半島東部海域では,週計で41統がマアジ中,マアジ豆,ウルメイワシ主体に30.2トンとまずまずの漁。
〇その他の漁業
・バッチ網(シラス)
西薩海域では,時化のため2〜3日操業で0.5〜4トン/統・日と好漁。志布志湾では製品で0.5トン/統・日とまずまずの漁。
・キビナゴ刺網
甑海域北部では10箱/隻・日と好漁。
西薩南部海域で10箱/隻・日と好漁。
鹿児島湾口部大隅半島では,1日1隻のみ7箱と低調。
・ごち網
西薩海域の一部でマダイ(2〜3kg)が多い船で60〜70kg/隻・日など全般的に低調。
・棒 受 網
北薩海域では,週計で18隻がウルメイワシを18.6トンと好漁。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,3日間の操業でトビウオ大を200箱/統・日と好漁。そのほかトビウオ中も徐々に増加している。
・カツオ竿釣等
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船15隻,旗流し2隻がカツオ(2s前後)を21トン,キハダ(1〜30s)を5トンと好調。奄美南部海域では旗流しによるソデイカ(15kg前後)が10尾/隻・日と低調。
・もじゃこ情報(4月11〜19日)
解禁直後は,流れ藻は少ないものの付着は良く好調に推移したが,その後時化等の影響で
低調となった。現在流れ藻は増加,付着は減少,サイズは小型化の傾向にある。