(第2085報)
   平成16年度 第38報
(平成16年12月16日〜12月21日)【旧暦:11月5日〜11月10日/月齢:4.1〜9.1/潮汐:中潮〜長潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,12月21日現在,平瀬の北4.0マイル付近にある。表面水温は,与路島,甑海峡を除いて前週より降温し,鹿児島湾内で“やや高め”,竹島沖〜屋久島で“やや低め”,与路島沖で“著しく高め”,甑海峡で“かなり高め”となっている。
漁況: 定置網が鹿児島湾口部でブリを主体に好調。ブリ飼付け漁が鹿児島湾口部で好調。
 
※海   況
  定期客船観測(12/20〜21)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 19.20  -0.20  +0.87 やや高め
竹島沖 20.30  -0.90  -1.00 やや低め
屋久島 20.80  -1.10  -1.14 やや低め
黒 潮 23.50  -0.20  +0.37 平年並み
与路島 24.00  +0.10  +1.43 著しく高め
甑海峡 20.90  +0.80  +2.20 かなり高め
   




 
     (甑航路フェリ−は12/21現在)
黒潮北縁域の変動
 12月15日に平瀬の北3.0マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後南下した後,再び北上し,12月21日現在,平瀬の北4.0マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
20〜21日現在,与路島沖を除いて全般に前週より降温し,平年比較では,鹿児島湾内で“やや高め”,竹島沖,屋久島で“やや低め”,与路島沖で“著しく高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,21日現在,対馬暖流の暖水波及の影響で前週より0.9℃昇温し,平年比較では“かなり高め”となっている。
 
漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船3統が長崎,牛深沖でサバ類中,マルアジ゙中を主体に20.8トン/統・日の漁。中型船14統が串木野,甑東沖でマアジ豆・仔を8.7トン/統・日の漁。
 枕崎港入港船は,大型船4統が志布志沖でマアジ中・豆,アカアジ主体に15.5トン/統・日の漁。中型船14統が種子島東,枕崎沖,開聞沖他でムロアジ中,オアカムロ,ウルメイワシ他を24.3トン/統・日と好調。
 内之浦港入港船は,中型船1統がマアジ大を
2.5トン/統・日の漁。
 山川港は入港船なし。
 
〇定 置 網
 甑海域では,日によってマアジ(200〜300g)を400〜500kg,カンパチ(1kg前後)を60kgと低調。
 西薩南部海域では,日によってマルソウダ(1kg前後)が1トン/統・日,マアジ(300g前後)が400〜600kg/統・日など低調。
 鹿児島湾口部では,ブリ(1.3〜1.5kg前後)が週計で7トン/統と好調。
 大隅半島東部海域では,週計延べ44統でマアジ小,カタクチイワシ,カマス主体に18.2トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ36隻がマルソウダ,キビナゴを55.5トンの漁。
・バッチ網
 西薩海域では,一部で日によって2トン/統・日の水揚げがあったものの全般的に低調。
・キビナゴ刺網
 甑海域では,週計で延べ52隻が6.9トンの漁。 熊毛海域では多い船で10箱/隻・日と低調。
・ブリ飼付け漁
 甑海域では,5〜6kgサイズを20〜30尾/隻・日,南薩海域では,5kgサイズを20〜30尾/隻・日の漁。大隅半島南部海域では,5〜6kgサイズを140〜150尾/隻・日と好調。
・トビウオロープ曳き
 熊毛海域では,中トビを主体に10〜20箱/統・日と低調。