(第2084報)
   平成16年度 第37報
(平成16年12月9日〜12月15日)【旧暦:10月28日〜11月4日/月齢:26.5〜3.1/潮汐:中潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,12月15日現在,平瀬の北3マイル付近にある。各海域の表面水温は,甑海峡を除き全般に前週より降温し,平年比較では与路島沖で“かなり高め”,甑海峡で“やや高め”,その他の海域で“平年並み”なっている。
漁況:まき網が薩南海域でゴマサバ大,小,ウルメイワシを主体に好調。棒受網が北薩海域でマルソウダ,キビナゴ,ウルメイワシを主体に好調。
 
※海   況
  定期客船観測(12/15〜16)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 19.40 −0.30 +0.41 平年並み
竹島沖 21.20 −0.40 −0.31 平年並み
屋久島 21.90 −1.10 −0.29 平年並み
黒 潮 23.70 −0.30 +0.11 平年並み
与路島 23.90  0.00 +0.82 かなり高め
甑海峡 20.10 +0.40 +0.81 やや高め
  




 
     (甑航路フェリ−は12/15現在)
黒潮北縁域の変動
 12月8日に竹島の南4.3マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後南下し,12月15日現在,平瀬の北3.0マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
15〜16日現在,与路島沖を除き全般に前週より降温した。平年比較では,与路島沖で“かなり高め”,その他の海域で“平年並み”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,15日現在,前週より昇温し,平年比較では“やや高め”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船3統が牛深沖でマアジ豆・仔,サバ類中を5.8トン/統・日の漁。中型船19統が阿久根・甑東沖でサバ類中・小を
9.7トン/統・日とまずまずの漁。
 枕崎港入港船は,大型船10統が島間・馬毛・枕崎沖でゴマサバ大,マアジ中,ウルメイワシ主体に
18.3トン/統・日とまずまずの漁。中型船28統が馬毛・湯瀬・枕崎・開聞沖他でゴマサバ大・小,ウルメイワシ他を22.9トン/統・日と好調。
 内之浦港・山川港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,多いところでウマヅラハギ(800g前後)が100〜200kg/統・日,カンパチ(1kg前後)が150〜160kg/統・日など低調。
 西薩南部海域では,多い日でマアジ(200〜
300g)が 400〜500kg/統・日,イサキ(250g前後)が400kg/統・日など低調。
 鹿児島湾口部では,カンパチ(1kg前後)が120尾/統・日など低調。
 大隅半島東部海域では,週計延べ55統でマアジ小主体に35.2トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ56隻がマルソウダ,キビナゴ,ウルメイワシを177.9トンと好調。
・バッチ網
 西薩海域では,シラス主体に多いときで1トン/統・日とまずまずの漁。志布志湾では,週計により製品でシラス主体に1トン/統とまずまずの漁。
・キビナゴ刺網
 甑海域では,週計で延べ74隻が8トンの漁。熊毛海域では7〜8箱/日と低調。
・ブリ飼付け漁
 甑海域では,5〜6kgサイズを20〜30尾/隻・日,南薩海域では,5kgサイズを20〜30尾/隻・日,大隅半島南部海域では,4kgサイズを70〜80尾/隻・日と各海域ともにまずまずの漁。
・サワラ刺網
 西薩海域では,多いときで3kgサイズを主体に70kg/隻・日の漁。
・カツオ竿釣り
 奄美北部海域では,週計でカツオ(1〜3kg)を0.6トン,キハダ(1〜3kg)を2.4トン,メバチ
(5〜10kg)を0.6トンの漁。