(第2082報)
   平成16年度 第35報
(平成16年11月25日〜12月1日)【旧暦:10月14〜10月20日/月齢:12.5〜18.5/潮汐:大潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,11月30日現在,中之島の北まで南下した。各海域の表面水温は,竹島沖、黒潮流域を除き前週より降温し,平年比較では,“平年並み〜かなり低め”となった。
漁況:月夜等により全般的に低調。
 
※海   況
  定期客船観測(11/30〜12/1)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 20.50  -0.50  -0.30 平年並み
竹島沖 22.30   0.10  -0.90 やや低め
屋久島 22.40  -1.40  -1.26 かなり低め
黒 潮 24.60   0.10  -0.09 平年並み
与路島 24.10  -0.40  -0.22 平年並み
甑海峡 19.90  -0.70  -1.05 やや低め
   





 
      (甑航路フェリ−は12/1現在)
黒潮北縁域の変動
 11月24日に屋久島御崎の北10.8マイル付近にあった黒潮北縁域は大きく南下し、徐々に北上しているが,11月30日現在,中之島の北5.3マイル付近と離岸している。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,11月30〜12月1日現在,黒潮流域と竹島沖で0.1℃昇温したのを除き、前週より0.4〜1.7℃降温した。平年比較では,“平年並み〜かなり低め”となった。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,12月1日現在,前週より0.7℃降温し,平年比較では“やや低め”となった。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船の入港はなく、中型船4統が長島・串木野・甑東沖でキビナゴ・マアジ仔・マアジ大主体に3.7トン/統・日の漁。
 枕崎港入港船は,大型船1統が屋久新曽根でムロアジ中・ゴマサバ中主体に23.6トン,中型船5統が屋久新曽根でゴマサバ大・オアカムロ・ムロアジ中主体に29.2トン/統・日の漁。
 内之浦港入港船はなし。
 山川港入港船はなし。
〇定 置 網
 西薩南部海域では,サワラ(500〜600g)が
150〜300kg/統・日,カンパチ(1kg)が100〜
300kg/統・日,イサキ(200g)が400kg/統・日アジ(100g前後)が1t/統・日の入網。
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,カンパチ(1kg未満)が100〜300kg/統・日の入網。
 鹿児島湾口部大隅半島側では週計で10統がカンパチ(3kg)を60kgなど低調。
 大隅半島東部海域では週計で57統がマアジ小・カマス・カタクチイワシ主体に35.5トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で2隻が阿久根・長島沖でマアジ豆主体に0.5トンと低調。
・バッチ網
 西薩海域、志布志湾海域とも,まとまった漁なし。
・キビナゴ刺網
 甑海域・阿久根沖では,週計で延べ57隻が
4.4トンの漁。熊毛海域では1〜5箱/隻・日と低調。
・ブリ飼付け漁
 甑海域では,6kg以上のサイズを多いところで30〜40尾/日と低調。南薩海域は,5kg前後のサイズを50〜200尾/日の漁。鹿児島湾口部では,4〜5kgサイズを主体に2〜3尾/日と低調。大隅半島南部では,4〜7kgのサイズを10〜50尾/日と低調。
・一本釣他
 熊毛海域では,トビウオロープ曳きで中トビ主体に200〜600尾/統・日と低調。
 奄美海域では,竿釣りで週計4隻でカツオ(1〜3kg)を0.6トン,キハダ(1〜3kg)を2.4トンの漁。