(第2081報)
   平成16年度 第34報
(平成16年11月18日〜11月24日)【旧暦:10月7〜10月13日/月齢:5.5〜11.5/潮汐:小潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,11月24日現在,屋久島の北に北上した。各海域の表面水温は,屋久島沖を除き前週より降温し,平年比較では,“平年並み〜やや低め”となった。
漁況:棒受網が北薩海域でマルソウダ主体に引き続き好調。
 
 
※海   況
  定期客船観測(11/24〜11/25)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 21.00  -1.10  0.14 平年並み
竹島沖 22.20  -0.90 -1.00 やや低め
屋久島 23.80   0.50  0.14 平年並み
黒 潮 24.50  -0.60 -0.19  平年並み
与路島 24.50  -0.35  0.18 平年並み
甑海峡 20.60  -1.00 -0.35 平年並み
   





 
      (甑航路フェリ−は11/25現在)
黒潮北縁域の変動
 11月16日に平瀬の南4.7マイル付近にあった黒潮北縁域は徐々に北上し,11月24日現在,屋久島御崎の北10.8マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,11月24〜25日現在,黒潮が接岸した屋久島御崎沖で0.5℃昇温したのを除き、前週より0.4〜1.1℃降温した。平年比較では,“平年並み〜やや低め”となった。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,11月25日現在,前週より1.0℃降温し,平年比較では“平年並み”となった。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船4統が宇治沖でサバ類中・サバ類小主体に9.2トン/統・日,中型船18統が甑東・阿久根,長島沖でサバ類中・マルアジ中・カタクチイワシ主体に4.3トン/統・日の漁。
 枕崎港入港船は,大型船4統が屋久新曽根でゴマサバ大・オアカムロ・ムロアジ中・ゴマサバ中主体に
48.3トン/統・日,中型船17統が佐多・西新曽根・湯瀬・開聞沖でマアジ豆・ムロアジ中・ゴマサバ豆主体に13.6トン/統・日の漁。
 内之浦港入港船は,中型船1統がマルアジ大中主体に2.7トンの漁。
 山川港入港船はなし。
〇定 置 網
 西薩南部海域では,カンパチ(0.6〜2kg)が
100〜500kg/統・日,マアジ(100g未満)が300〜600kg/統・日,サワラ(0.4〜1kg)が200〜
300kg/統・日の入網。
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,カンパチ(1kg未満)が300〜400kg/統・日,ゴマサバ(400〜
500g)が200〜300kg/統・日の漁。
 鹿児島湾口部大隅半島側では週計で10統がカマスサワラ(10kg前後)が25尾,ヤマトカマス(100〜200g)が70〜80kgなど低調。
 大隅半島東部海域では週計で51統がサバ類中・ソウダガツオ・カマス小主体に32.3トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で58隻が野瀬・阿久根・長島沖でマルソウダ・キビナゴ・カタクチイワシ主体に
204.4トンと好調。
・バッチ網
 西薩海域では,まとまった漁なし。
 志布志湾海域では,チリメン主体に200kg/統・日の漁。
・キビナゴ刺網
 甑海域・阿久根沖では,週計で延べ65隻が
8.2トンの漁。熊毛海域では5箱/隻・日と低調。
・ブリ飼付け漁
 甑海域では,5kg前後のサイズを多いところで100〜150尾/日の漁。南薩海域は,5kg前後のサイズを40〜90尾/日の漁。鹿児島湾口部では,4〜7kgサイズを主体に4〜20尾/日と低調。大隅半島南部では,4kg前後サイズを50〜100尾/日の漁。
・一本釣他
 熊毛海域では,トビウオロープ曳きで中トビ主体に600尾/統・日と低調。
 奄美海域では,竿釣りで週計9隻でカツオ(1〜3kg)を5.5トン,キハダ(1〜5kg)を5.2トン,とまずまずの漁。