(第2080報)
   平成16年度 第33報
(平成16年11月11日〜11月17日)【旧暦:9月29〜10月7日/月齢:28.0〜4.5/潮汐:大潮〜小潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,11月16日現在,平瀬の南に南下した。各海域の表面水温は,前週より降温し,平年比較では,“平年並み〜やや低め”となった。
漁況:時化の影響もあり全般的に低調。棒受網が北薩海域でマルソウダ主体に好調。ブリ飼付け漁が甑海域,大隅半島南部で好調。
 
※海   況
  定期客船観測(11/16〜11/17)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 22.10  -0.20  0.38 平年並み
竹島沖 23.10  -1.55 -0.90  やや低め
屋久島 23.30  -1.60 -1.00  やや低め
黒 潮 25.10   0.00 -0.16  平年並み
与路島 24.85  -0.20  0.05  平年並み
甑海峡 21.60  -1.80  0.02 平年並み
   





 
      (甑航路フェリ−は11/17現在)
黒潮北縁域の変動
 11月10日に竹島の北2.0マイル付近にあった黒潮北縁域は一時中之島より南に南下した後,徐々に北上し,11月16日現在,平瀬の南4.7マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,11月16〜17日現在,前週より0〜1.6℃降温した。平年比較では,“平年並み〜やや低め”となった。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,11月17日現在,前週より1.8℃降温し,平年比較では“平年並み”となった。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船1統がタチウオ主体に1.9トン,中型船10統が串木野,甑東沖でサバ類小・サバ類中・マアジ小主体に3.8トン/統・日の漁。
 枕崎港入港船は,大型船5統が屋久新曽根でムロアジ中,オアカムロ主体に38.1トン/統・日,中型船13統が湯瀬・西新曽根・宇治・佐多沖でムロアジ中・マアジ豆・ゴマサバ小主体に16.6トン/統・日の漁。
 内之浦港入港船なし。
 山川港は,中型船1統がムロアジ中主体に8.6トンの漁。
〇定 置 網
 西薩南部海域では,イサキ(300g前後)が200〜300kg/統・日,カンパチ(1.5kg前後)が150kg/統・日の入網。
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,まとまった漁なし。
 鹿児島湾口部大隅半島側ではカマスサワラ(10kg前後)が40kg/統・日,ヤマトカマス(100〜200g)が10kg/統・日など低調。
 大隅半島東部海域では週計で57統がカマス・サバ類・マアジ小主体に31.0トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で38隻が阿久根・長島沖でマルソウダ・キビナゴ・カタクチイワシ主体に65.1トンと好調。
・バッチ網
 西薩海域では,まとまった漁なし。
 志布志湾海域では,低調になった。
・キビナゴ刺網
 甑海域・阿久根沖では,週計で延べ87隻が
9.7トンの漁。熊毛海域では1〜5箱/隻・日と低調。
・ブリ飼付け漁
 甑海域では,4〜5kgサイズを多いところで 200〜300尾/日と引き続き好調。南薩海域は,5kg前後のサイズを10〜20尾/日と低調。鹿児島湾口部では,4〜6kgサイズを主体に20尾/日と低調。大隅半島南部では4kg前後サイズを
200〜300尾/日と引き続き好調。
・一本釣他
 奄美海域では,竿釣りで週計3隻でカツオ(1〜3kg)を1.0トン,キハダ(1〜10kg)を1.0トン,メバチ(5〜10kg)を0.7トン,旗流しでは,1隻でキハダ(10〜40kg)を0.4トンと低調。