(第2074報)
平成16年度 第27報
(平成16年9月30〜10月6日)【旧暦:8月17〜23日/月齢:15.5〜21.5/潮汐:大潮〜小潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,小幅な離接岸を繰り返し,現在は中之島の北3.0マイル付近にある。各海域の表面水温は,全般に前週より降温し,平年比較では鹿児島湾が“やや高め”,その他の海域では“平年並み〜かなり低め”となっている。
漁況:北薩海域では棒受網でカタクチイワシ,マアジ仔が好調。西薩海域及び志布志湾海域でバッチ網の漁が見え出した。 |
※海 況
定期客船観測(10/6〜7)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
25.60 |
−0.80 |
+0.70 |
やや高め |
竹島沖 |
26.00 |
−1.35 |
−0.30 |
平年並み |
屋久島 |
26.00 |
−1.50 |
−0.68 |
やや低め |
黒 潮 |
26.30 |
−1.80 |
−1.04 |
かなり低め |
与路島 |
26.80 |
−0.85 |
−0.34 |
平年並み |
甑海峡 |
25.00 |
−1.60 |
−0.06 |
平年並み |
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(甑航路フェリ−は10/7現在)
9月27日に平瀬の北7.5マイル付近にあった黒潮北縁域は,小幅な離接岸を繰り返し,10月6日現在,中之島の北3.0マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,
6〜7日現在,全般に前週より降温し,平年比較では,鹿児島湾で“やや高め”,他の海域では“平年並み〜かなり低め”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,7日現在,前週より降温し,平年比較では“平年並み”となっている。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は,中型船8統が甑東・串木野〜長島,甑西でマアジ仔,サバ類小,マアジ中ほかを4.3トン/統・日と低調。
枕崎港入港船は,大型船4統が開聞沖・島間でウルメイワシ,ゴマサバ豆他を13.4トン/統・日とまずまずの漁。中型船10統が開聞沖・佐多沖・島間でゴマサバ小,マアジ中,ウルメイワシ他を10.1トン/統・日とまずまずの漁。
内之浦・山川港は,入港船なし。
〇定 置 網
西薩南部海域では,散発的にサワラ(300〜400g)が3トン/統・日,タチウオが100〜200kg/統・日,ブリ(700g)が200〜700kg/統・日など低調。
大隅半島東部海域では,週計で42統がカマス,サバ類中,マアジ小他が15.6トンの入網。
志布志湾南部海域は,1統の週計でサワラ,タチウオ,サバ類,マアジ他が9.7トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
北薩海域では,週計で延べ6隻がカタクチイワシ,マアジ仔主体に5.0トンと好調。大隅海域では,週計で延べ2隻がウルメイワシ主体に0.2トンと低調。
・バッチ網
西薩海域では,多い船でシラスを生で1トン/日とまずまずの漁。志布志湾も同様に多い船でシラスを生で1トン/日とまずまずの漁。
・トビウオロープ曳
熊毛海域では,中トビを25〜100箱/統・日とまずまずの漁。
・カツオ竿釣
鹿児島市場では,ほとんど水揚げなく低調。
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船5隻がカツオ(1s前後)を1.2トン,キハダ(1.5〜2.0s)を1.8トン,メバチ(3〜4s)を1.4トンとまずまずの漁。
・バショウカジキ情報
定置は,西薩南部海域では25kgサイズが多いところで3〜4尾/統・日,鹿児島湾口部大隅半島側では25〜27kgサイズが1〜2尾/統・日と低調。流刺網は,甑海域では30〜50kgサイズを多い船で11尾/日,鹿児島湾口部大隅半島側では
30kg前後のサイズを多い船で2〜3尾/日と低調。鹿児島市場では週計で311尾の入荷。