(第2065報)
   平成16年度 第18報
(平成16年7月22〜28日)【旧暦:6月6〜12日/月齢:4.7〜10.7/潮汐:中潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,佐多岬の南37マイル付近に北上した。各海域の表面水温は,前週並みから1℃前後昇温し,平年比較では,“高め基調”となった。
漁況:鹿児島市場では,県外の中・小型竿釣船が草垣及びトカラ海域(臥蛇西近海)で漁獲したカツオ(3.0s)が週計で約150トンと依然として好調。
 
※海   況
 定期客船観測(7/26)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 29.20 −0.40 +1.83 かなり高め
竹島沖 28.60 +1.30 +0.88 やや高め
屋久島 29.10 +1.00 +0.71 やや高め
黒 潮 29.10 −0.20 −0.32 やや低め
与路島 28.60 −0.40 +0.35 平年並み
甑海峡 29.10 +0.88 +1.79 かなり高め
  





 
      (甑航路フェリ−は7/27現在)
黒潮北縁域の変動
 20日に中之島の南28マイル付近にあった黒潮北縁域はその後北上し,27日現在,佐多岬の南37マイル付近にある。     
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
26日現在,竹島沖と屋久島海域で前週より  1.0〜1.3℃昇温し,平年比較では,“高め基調”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,27日現在,前週より0.9℃昇温し,平年比較では“かなり高め”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船3統が甑東周辺でマアジ仔主体に12.4トン/統・日,中型船37統が甑東・長島・阿久根沖でマアジ仔,サバ類豆主体に 6.1トン/統・日の漁。
 枕崎港入港船は,大型船4統が野間・馬毛・宇治沖でゴマサバ豆,ムロアジ中主体に12.9トン/統・日,中型船10統が湯瀬,種子島東周辺でオアカムロ,ゴマサバ中・大主体に6.0トン/統・日の漁。
 山川港入港船は,中型船1統が5.0トン/日の漁。内之浦港は,入港船なし。
〇定 置 網
 西薩南部海域では,マルソウダ(400〜500g)が 0.7〜1.0トン/統・日,シイラ(1s前後)が0.2トン/統・日の入網と平年と比較して低調な漁。
 鹿児島湾口部薩摩半島側でマアジ豆が1.5トン/統・日,大隅半島側ではマルソウダ(300 〜600g)が1.0〜1.5トン/統・日の入網。      大隅半島東部海域では,週計でマアジ豆,カマス,ウルメイワシ等が63.8トンの入網。
 志布志湾南部海域では,週計でタチウオ,ヤマトカマス等が11.9トンの入網。
〇その他の漁業
棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ149隻がウルメイワシ,カタクチイワシ主体に77.8トン,大隅海域では,週計で延べ26隻がウルメイワシ,サバ類小,マルソウダ主体に
53.5トンの漁。
・トビウオロ-プ曳
 種子島海域で小トビを40〜60箱(80尾入)/
統・日,中トビを5〜10箱(40尾入)/統・日と平年並みの漁。屋久島海域では,小トビを20箱/統・日と低調な漁。
・キビナゴ刺網
 甑北部海域で10箱/隻・統と低調な漁。
・カツオ竿釣
 鹿児島市場では,県外船が草垣・トカラ海域(臥蛇西近海)で3Kg主体のカツオを週計で約150トンと好調な漁。
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船14隻がカツオ(1.0〜2.0s)を4.0トン,キハダ(2.0〜4.0s)を3.5トン,メバチ(4.0〜6.0s)を3.0トンと低調な漁。
・バショウカジキ情報
 西薩南部海域の定置網に30s台1尾が入網。