(第2064報)
平成16年度 第17報
(平成16年7月15〜21日)【旧暦:5月28〜6/5日/月齢:27.3〜3.7/潮汐:中潮〜中潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,中之島の南28マイル付近に南下した。各海域の表面水温は,鹿児島湾と黒潮と与路島海域のみ前週より昇温し,平年比較では,“平年並み”〜“かなり高め”となった。
漁況:鹿児島市場では,県外の中・小型竿釣船が草垣及びトカラ海域(臥蛇西近海)で漁獲したカツオ(2.0〜1.5s)が1日当たり20〜40トンの水揚げと前週に引き続き好調。 |
※海 況
定期客船観測(7/19〜20)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
29.60 |
+1.50 |
+2.23 |
かなり高め |
竹島沖 |
27.30 |
±0.00 |
−0.42 |
平年並み |
屋久島 |
28.10 |
±0.00 |
−0.29 |
平年並み |
黒 潮 |
29.30 |
+0.60 |
+0.16 |
平年並み |
与路島 |
29.00 |
+0.40 |
+0.75 |
やや高め |
甑海峡 |
28.22 |
−0.68 |
+0.91 |
やや高め |
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(甑航路フェリ−は7/21現在)
13日に屋久島御崎の南2.7マイル付近にあった黒潮北縁域はその後急激に南下し,20日現在,中之島の南28マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,
19〜20日現在,鹿児島湾と黒潮と与路島海域のみ前週より0.4〜1.5℃昇温し,平年比較では,“平年並み”〜“かなり高め”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,21日現在,前週より0.7℃降温し,平年比較では“やや高め”となっている。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は,大型船1統が甑東周辺でマアジ仔,サバ類豆主体に2.0トン/日,中型船30統が甑東・長島・野間沖でマアジ仔,カタクチイワシ,サバ類豆主体に3.7トン/統・日と低調な漁模様。
枕崎港入港船は,大型船8統が野間・湯瀬・中ノ曽根でゴマサバ豆,オアカムロ,ムロアジ小主体に34.8トン/統・日,中型船16統が宇治,湯瀬,種子島東周辺でオアカムロ,ゴマサバ豆・中主体に14.4トン/統・日と低調な漁模様。
内之浦・山川港は,入港船なし。
〇定 置 網
西薩南部海域では,連日,マルソウダ(300〜500g)が0.5〜1.0トン/統,ヤマトカマス(100g前後)が0.5〜0.6トン/統,シイラ(1s前後)が0.4トン/統の入網と平年と比較して低調な漁模様。
鹿児島湾口部大隅半島側では,連日,マルソウダ(300〜500g)が2.0トン/統の入網と平年と比較して低調な漁模様。
大隅半島東部海域では,週計で39統がマアジ豆,ウルメイワシ,ヤマトカマス(100g)等が49.8トンの入網。
志布志湾南部海域では,週計でカタクチイワシ,タチウオ,ヤマトカマス(100g)等が14.0トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
北薩海域では,週計で延べ143隻がウルメイワシ,カタクチイワシ主体に80.6トン,大隅海域では,週計で延べ31隻がウルメイワシ,サバ類小主体に77.2トンと平年並みの漁模様。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,小トビ(ホソトビ)を50〜70箱
(4,000〜5,600尾)/統・日と平年並みの漁模様。
・カツオ竿釣
鹿児島市場では,県外船が草垣・トカラ海域(臥蛇西近海)でカツオ(2.0〜3.5s)を週計で約150トンと好調な漁模様。(2〜7トン/隻・日)
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船13隻がカツオ(0.5〜3.0s)を14.5トン,キハダ(2.0s)・メバチ(4.0〜5.0s)を9.2トンと活餌不足のため低調な漁模様。
・バショウカジキ情報
鹿児島湾口部大隅半島側の定置網に28・32sサイズの2尾が入網したが来遊時期は平年並み。