(第2062報)
   平成16年度 第15報
(平成16年7月1〜7日)【旧暦:5月14〜20日/月齢:13.3〜19.3/潮汐:大潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,平瀬の南3.9マイル付近に南下した。各海域の表面水温は,竹島沖と屋久島海域のみ前週より昇温し,平年比較では,鹿児島湾と屋久島と甑海峡は,
  “かなり高め”〜“やや高め”となった。
漁況:トカラ海域(中之島近海)でカツオ(2.0〜3.5s)が大漁。鹿児島市場に1日当たり40〜90トンの入荷量。
 
※海   況
  定期客船観測(7/5〜6)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 27.65 −0.15 +2.46 かなり高め
竹島沖 26.40 +0.35 +0.36 平年並み
屋久島 27.90 +1.63 +1.07 やや高め
黒 潮 28.80 ±0.00 +0.24 平年並み
与路島 26.70 −0.30 −0.20 平年並み
甑海峡 25.73 −0.42 +0.96 やや高め
   





 
      (甑航路フェリ−は7/7現在)
黒潮北縁域の変動
 6月30日に平瀬の南4.0マイル付近にあった黒潮北縁域はその後屋久島御崎付近まで北上した後,南下し,6日現在,平瀬の南3.9マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,5〜6日現在,竹島沖と屋久島海域のみ前週より0.4〜1.6℃昇温し,平年比較では,鹿児島湾と屋久島と甑海峡は,“かなり高め”〜“やや高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,7日現在,前週より0.4℃降温し,平年比較では“やや高め”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船2統が野瀬周辺でウルメイワシ,マアジ仔,サバ類仔を10.6トン/統・日,中型船4統が甑東・串木野・長島沖でマアジ仔・小・豆主体に4.3トン/統・日と低調な漁模様。
 枕崎港入港船は,大型船1統が馬毛沖でゴマサバ中・大を36.0トン/日,中型船2統が馬毛,種子島北端沖でオアカムロ,ゴマサバ中を5.4トン/統・日と低調な漁模様。
 内之浦・山川港は,入港船なし。
〇定 置 網
 西薩南部海域では,連日,ウルメイワシ(17〜20p)が1〜2トン/統,シイラ(5〜10s)が0.1〜0.3トン/統の入網と平年と比較して低調な漁模様。
 鹿児島湾口部大隅半島側では,連日,マルソウダ(200〜300g)が0.7トン/統,ウルメイワシ(7〜
10p)が0.5トン統の入網と低調な漁模様
 大隅半島東部海域では,週計で41統がマアジ仔,カマス,ウルメイワシ等を71.1トンと平年並みの漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ67隻がウルメイワシ,カタクチイワシを68.9トン,大隅海域では,週計で延べ
16隻がウルメイワシ,サバ類小主体に28.0トンの漁。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,小トビ(ホソトビ)を50〜100箱
(4,000〜8,000尾)/統・日と低調な漁模様。
・イサキ一本釣
 南薩海域では,300〜400gサイズを20〜60s/隻・日と平年と比較して好調な漁模様。
・ゴマサバ一本釣
 南薩海域では1sサイズを,大隅海域では0.5〜1sサイズを,熊毛海域では0.5〜0.6sサイズを20〜50s/隻・日と水温上昇に伴い低調な漁模様。
・カツオ竿釣
 鹿児島市場では,県外船がトカラ海域(中之島近海)でカツオ(2.0〜3.5s)を週計で約220トンと好調な漁模様。(3〜7トン/隻・日)
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船12隻がカツオ(1.5〜2.5s)を5.7トン,キハダ(1.5〜2.5s)・メバチ(3.0〜4.5s)を3.3トンと低調な漁。