(第2059報)
平成16年度 第12報
(平成16年6月10日〜6月16日)【旧暦:4月23日〜4月29日/月齢:21.9〜27.9/潮汐:小潮〜大潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,現在,平瀬付近で離岸傾向が続いている。
表面水温は,停滞気味で推移し,“やや高め”〜“かなり低め”となっている。
漁況:ごち網は北薩海域でマダイが好調。棒受網は北薩・大隅東部海域でウルメイワシ主体に好調。キビナゴ刺網は西薩南部海域で好調,甑北・大隅海域で低調。一本釣は佐多沖でゴマサバが好調。熊毛海域のトビウオロ-プ曳,奄美海域のソデイカ旗流は低調。 |
※海 況
定期客船観測による表面水温(6月15日現在)
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
24.10 |
− |
+1.21 |
やや高め |
竹島沖 |
24.61 |
− |
+0.26 |
平年並み |
屋久島 |
24.25 |
− |
-0.88 |
やや低め |
黒 潮 |
26.18 |
− |
-0.75 |
かなり低め |
与路島 |
25.03 |
− |
+0.11 |
平年並み |
甑海峡 |
24.0 |
+0.10 |
+1.04 |
やや高め |
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(甑航路フェリーは6/17現在)
黒潮北縁域は,離岸傾向が前週から続き,6月15日現在,平瀬付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,平年比較では,鹿児島で“やや高め”,竹島沖・与路島で“平年並み”,屋久島で“やや低め”黒潮流域では“かなり低め”となり,表面水温は停滞気味に推移している。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,6月17日現在,前週から0.1℃昇温し,平年比較では,“やや高め”となった。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は,週計で大型船4統が甑東,でマアジ大・中主体に3.3トン/統・日の漁。中型船21統が長島沖〜川内沖,甑東でマアジ仔,ウルメイワシ,マアジ小主体に4.1トン/統・日の漁。
枕崎港入港船は,中型船7統が佐多沖でマアジ中・小主体に,竹島沖及び西新曽根ではゴマサバ大・中主体に,種子島南ではオアカムロ主体に 15.2トン/統・日の漁。
内之浦港入港船及び山川港入港船はなし。
〇定 置 網
甑海域では,ブリ(4kg)が13日に100本の入網。
西薩南部海域では,トビウオ(200g)が200kg/日,カマス(180〜200g)が50kg/日,イサキ(300〜400g)が50kg/日の他,16日にウルメイワシ(15cm)が600kg,キハダマグロ(8kg)が15尾の入網。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,マアジ仔主体に1トン/日の入網。鹿児島湾口部大隅半島側では,週計でソウダガツオ(800g)が1.8トン,ウルメイワシ(8〜13cm)が1.5トン,カタクチイワシ(10cm)が1.5トンの入網。
大隅半島東部海域では,週計で44統がマアジ仔が5.0トン,カタクチイワシが4.5トン,ソウダガツオが3.8トン,イサキが2.7トン,タチウオが1.9トン,トビウオが1.9トンの入網。
志布志湾南部海域では,週計でタチウオが5.1トン,マアジが0.9トンの入網。
〇その他の漁業
・バッチ網(シラス)
西薩海域は,一部でシラス主体に0.5トン/統・日の漁があったが,多くの漁場は休漁。
志布志湾は,シラス主体で,0.5トン/統・日と低調な漁。
・キビナゴ刺網
甑海域では北部で5〜10箱/隻・日と低調,南部で15〜20箱/隻・日とまずまずの漁。
西薩南部海域で20箱/隻・日と好漁。
大隅海域では,1箱/隻・日と低調。
・ごち網
北薩海域でマダイ(1〜5kg)が50kg/隻・日と好漁。西薩海域でチダイ(150g)が20kg/隻・日,マダイ(1〜2kg)が20kg/隻・日の漁。
・棒 受 網
北薩海域では,週計で167隻がウルメイワシ小羽を 56.4トン,カタクチイワシを73.7トンと好漁。
大隅東部海域では,週計で18隻がウルメイワシ主体に20.9トンと好漁。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域ではトビウオ小・中を30〜100箱/ 統・日と低調な漁。
・ゴマサバ一本釣
熊毛海域では,0.6〜1.0kgを20〜30尾/隻 ・日と低調。佐多岬沖では,0.5〜1.0kgを50〜300尾/隻・日と好調。
・サバフグ篭
北西薩海域では,250gを80〜200kg/隻・日とまずまずの漁。
・一本釣他
奄美海域では週計で18隻がカツオ(2〜3kg)を13.3トン,キハダマグロ小(3〜5kg)を8.4トンとまずまずの漁。奄美南部海域では旗流でソデイカ(17〜18kg)を2〜10本/隻・日と低調な漁。