(第2058報)
平成16年度 第11報
(平成16年6月3日〜6月9日)【旧暦:4月16日〜4月22日/月齢:14.9〜20.9/潮汐:大潮〜小潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,前週末から引続き,中之島付近での変動となった
表面水温は,前週の黒潮接岸の影響により北薩・薩南海域で高め傾向が持続
漁況:ごち網は北薩海域でマダイが好漁。定置網は,甑島でブリ,西薩南部でウルメイワシ,ソウダガツオ,鹿児島湾口部でマアジ仔がまとまって入網。一本釣は佐多岬沖でゴマサバが好調 |
※海 況
5月30日に中之島付近であった黒潮北縁域は,その後も離岸傾向が続き,6月9日現在,中之島付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,定期客船のドック中のため,欠測であった。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,6月9日現在,前週から0.1℃昇温し,平年比較では,“かなり高め”となった。
定期客船観測による表面水温( 月 日現在)
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
− |
− |
− |
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竹島沖 |
− |
− |
− |
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屋久島 |
− |
− |
− |
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黒 潮 |
− |
− |
− |
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与路島 |
− |
− |
− |
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甑海峡 |
23.9 |
+0.10 |
+1.81 |
かなり高め |
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(甑航路フェリーは6/9現在)
※漁 況
週前半は月夜であり,また時化も多かったため,全般的に低調な漁となった。
〇ま き 網
阿久根港入港船は,週計で大型船1統が屋久島周辺でマアジ小主体にマアジ中混じりを10.6トンの漁。中型船13統が甑東でイサキ主体にマアジ小・仔混じりを長島沖でカタクチイワシ主体に3.4トン/統・日と低調な漁。
枕崎港入港船は週計で大型船1統が内之浦沖でマアジ小主体にマアジ大・豆混じりを2.2トンの漁。中型船7統が佐多沖でマアジ中・小,マルアジ主体に,種子島北ではオアカムロ主体に22.6トン/統・日の漁。
内之浦港入港船は週計で中型船3統がマアジ中主体に1.9トン/統・日の漁。
山川港入港船はなし。
〇定 置 網
甑海域では,ブリ(5kg)が9日に200本の入網。
西薩南部海域では,ウルメイワシ(7〜8cm)が0.2〜1トン/日,トビウオ(200g)が100〜200kg/日,カマス(180〜200g)が10〜300kg/日,イサキ(300〜400g)が200〜300kg/日の他,ソウダガツオ(500g)が3日に16トン,7日にクロマグロ(28〜30kg)が2尾,シイラ(7〜8kg)が800kgの入網。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,マアジ仔主体に3〜4トン/日の入網。鹿児島湾口部大隅半島側では,ソウダガツオ (200〜300g)が300kg/日の入網。
大隅半島東部海域では,週計で36統がマアジ中が4.5トン,トビウオが3.7トン,タチウオが2.9トン,チダイが2.6トン,イサキが2.0トンの入網。
志布志湾南部海域では,週計でタチウオが8.5トン,マアジが1.0トン,チダイが0.7トンの入網。
〇その他の漁業
・バッチ網(シラス)
西薩海域は,魚群反応が少なく,休漁。
志布志湾は,シラス主体で,1.0トン/統・日とまずまずの漁。
・キビナゴ刺網
甑海域では5〜10箱/隻・日と低調な漁。
西薩南部海域で10箱/隻・日とまずまずの漁。
大隅海域では,1箱/隻・日と低調。
・ごち網
北薩海域でマダイ(0.5〜5kg)が30〜100kg/隻・日と好調な漁。西薩海域でチダイ(200g弱)が20kg/隻・日,マダイ(1〜2kg)が5〜10kg/隻・日と低調な漁。
・棒 受 網
北薩海域では,週計で78隻がウルメイワシ小羽を 24.9トン,カタクチイワシ小羽を38.6トンとまずまずの漁。
大隅東部海域では,週計で5隻がウルメイワシを
9.8トン,カタクチイワシを1.0トンと好漁。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域ではトビウオ中・小を10〜100箱/統・日と低調な漁。
・ゴマサバ一本釣
熊毛海域では,0.6〜1.0kgを20〜30尾/隻と低調。佐多岬沖では,0.5〜1.0kgサイズを100〜300尾/隻・日と好調。前週までと比べ,中型(500g)の割合が多くなってきている。
・サバフグ篭
北西薩海域では,300gを100kg/隻・日とまずまずの漁。
・一本釣他
奄美海域では週計で16隻がカツオ(1kg)を 21.5トン,キハダマグロ小(3〜5kg)を8.4トンと好漁。奄美南部海域では旗流でソデイカ(17〜18kg)を4〜5本/隻・日と低調な漁。