(第2047報)
平成15年度 第48報
(平成16年3月18日〜3月24日)【旧暦:2月28〜閏2月4日/月齢:26.7〜3.2/潮汐:中潮〜中潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,屋久島の北4.4マイル付近に北上した。各海域の表面水温は,竹島 沖,屋久島沖,与路島沖で昇温した。平年比較では,鹿児島湾で“平年並み”,竹島 沖,屋久島沖,与路島沖で“かなり高め”,黒潮流域で“やや高め”,甑海域で“や や低め”となった。今後,黒潮北縁域は“屋久島から北の接岸傾向で推移する”と思 われる。
漁況:佐多岬沖,北端のまき網によるマアジ豆,オアカムロ,ゴマサバ中,熊毛海域のロ ープ曳によるハマトビウオが好調。 |
※海 況
定期客船観測(3/23〜24)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
16.41 |
-1.14 |
-0.03 |
平年並み |
竹島沖 |
21.46 |
+3.58 |
+1.92 |
かなり高め |
屋久島 |
22.02 |
+0.30 |
+1.86 |
かなり高め |
黒 潮 |
22.61 |
-0.29 |
+0.42 |
やや高め |
与路島 |
21.72 |
+0.32 |
+0.80 |
かなり高め |
甑海峡 |
16.50 |
-0.70 |
-0.83 |
やや低め |
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(甑航路フェリーは3/24現在)
18日に屋久島の南7.7マイル付近にあった黒潮北縁域は北上し,24日現在,屋久島の北4.4マイル付近にある。
今後の黒潮北縁域は,来週にかけて“ 屋久島から北の接岸傾向で推移する”と思われる。
定期客船観測による各海域の表面水温は,
24日現在,竹島沖,屋久島沖,与路島沖で昇温した。平年比較では,鹿児島湾で“平年並み”,竹島沖,屋久島沖,与路島沖で“かなり高め”,黒潮流域で“やや高め”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,23日現在,前週より0.7℃降温し,平年比較では“やや低め”となっている。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は,大型船1統が甑東でマアジ豆・小・中を1.6トン/日,中型船12統が長島,串木野沖でカタクチイワシ,マアジ豆・小を3.0トン/統・日と低調な漁模様。
枕崎港入港船は,中型船9統が佐多岬沖,北端でマアジ豆,オアカムロ,ゴマサバ中を9.1トン/統・日と低調な漁模様。
内之浦港入港船は,中型船1統がオアカムロを
4.6トン/日と低調な漁模様。
山川港入港船は無し。
〇定 置 網
西薩南部海域では,カタクチイワシ(25g前後)が1.5トン/統・日,マアジ(300g前後)が200〜400kg/統・日の入網と低調な漁模様。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,マアジ(80〜90g)を1.7トン/統・日の入網と低調な漁模様。
甑海域では,ブリ(4〜5s)が20尾/統・日,ウマズラハギ(1〜2kg)が40〜50kg/統・日の入網と低調な漁模様。
大隅半島東部海域では,週計で42統がカタクチイワシ,マアジ中等を9.3トンと低調な漁模様。
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
鹿児島湾口部薩摩半島側では,3箱/隻・日と低調な漁模様。
甑海域では,7〜8箱/隻・日と低調な漁模様。
・棒 受 網
北薩海域では,週計で14隻がウルメイワシを8.9トンと低調な漁模様。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,ハマトビウオ(500g)を70〜80箱/統・日と好調な漁模様。
・カツオ竿釣
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船3隻がカツオ(2〜3s)を5.3トン,キハダ(1〜8s)を1.0トンとまずまずの漁模様。