(第2043報)
   平成15年度 第44報
(平成16年2月12〜18日)【旧暦:1月22〜28日/月齢:21.2〜27.2/潮汐:小潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,平瀬の南3.5マイル付近に北上した。各海域の表面水温は,全ての海域で前週より降温し,平年比較では,竹島沖のみ“やや低め”,他の海域は“平年並み”となった。また,黒潮北縁域は“屋久島付近まで接岸する”と思われる。
漁況:熊毛海域のまき網と一本釣によるゴマサバは引き続き好調であるが,ハマトビウオメダイは前週より低調。奄美海域のソデイカは前週より上向き傾向。
 
※海   況
  定期客船観測(2/17〜18)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 16.06 −0.07 +0.04 平年並み
竹島沖 18.37 −0.07 −0.91 やや低め
屋久島 19.29 −0.53 −0.55 平年並み
黒 潮 21.76 −0.01 +0.06 平年並み
与路島 20.82 −0.43 ±0.00 平年並み
甑海峡 16.50 +0.30 +0.64 やや高め
  





 
        (甑航路は2/18現在)
黒潮北縁域の変動
 12日に中之島の北3.1マイル付近にあった黒潮北縁域は,中之島の南まで南下した後,北上し,17日現在,平瀬の南3.5マイル付近にある。
 今後の黒潮北縁域は,来週にかけて“屋久島付近まで接岸する”と思われる。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
17〜18日現在,全ての海域で前週より0.1〜
0.5℃降温し,平年比較では,竹島沖のみ“やや低め”,他の海域は“平年並み”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,18日現在,前週より0.3℃昇温し,平年比較では“やや高め”となっている。
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船6統が野瀬,野間沖でマアジ豆・小,ムロアジ主体に15.8トン/統・日,中小型船11統が宇治,阿久根沖でマアジ豆,サバ類中,ウルメイワシ主体に11.8トン/統・日と前週より好調な漁模様。
 枕崎港入港船は,大型船4統が島間沖でゴマサバ中,ムロアジ中主体に78.7トン/統・日,中型船24統が馬毛島周辺,南端でゴマサバ中・大主体に28.8トン/統・日と前週に引き続き好調な漁模様。
 山川港入港船は,中小型船1統がサバ中・大を6.1トンと低調な漁模様。
 内之浦港入港船は,中小型船1統がマアジ中を14.3トンと低調な漁模様。
〇定 置 網
 西薩南部海域では,1日のみブリ(8s)が120尾/統とクロマグロ(4〜10s)が40尾/2統の入網と前週に引き続き低調な漁模様。
 大隅半島東岸では,延べ49統でマアジ中,ブリ主体に週計で10.0トンの入網と低調な漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で44隻がウルメイワシ,カタクチイワシを18.9トン。大隅海域は出漁船なし。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,ハマトビウオ(500g)を150〜2,000尾/統・日と前週より低調な漁模様となった。
・ゴマサバ一本釣
 熊毛海域では,500gサイズを50〜200尾/隻・日と前週に引き続き好調な漁模様。
・瀬物一本釣
 熊毛海域では,5〜6sサイズのメダイを約
50s/隻・日と前週より低調な漁模様となった。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船2隻がカツオ(1.0〜1.5s)にキハダ(1.0〜1.5s)混じりで1.0トンと低調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
 沖縄県大東島近海での3〜4日操業で10〜15sサイズを50〜70ハイ/隻と前週より上向き傾向。