(第2042報)
   平成15年度 第43報
(平成16年2月5〜11日)【旧暦:1月15〜21日/月齢:14.2〜20.2/潮汐:大潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,中之島の北3.1マイル付近に南下した。各海域の表面水温は,屋久島海域と黒潮海域を除き前週より降温し,平年比較では,竹島沖は“やや低め”,与路島沖は“やや高め”,その他の海域では“平年並み”となった。
漁況:月夜と時化のため出漁船が少なく,全般的に低調な漁模様。前週に引き続き熊毛海域のハマトビウオメダイは好調であるのに対し,奄美海域のソデイカは低調。
 
※海   況
  定期客船観測(2/11〜12)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 16.13 −0.56 +0.11 平年並み
竹島沖 18.44 −0.81 −0.84 やや低め
屋久島 19.82 +0.12 −0.02 平年並み
黒 潮 21.77 +0.07 +0.07 平年並み
与路島 21.25 −0.36 +0.43 やや高め
甑海峡 16.20 −0.40 +0.34 平年並み
   





 
        (甑航路は2/12現在)
黒潮北縁域の変動
 4日に中之島の北0.9マイル付近にあった黒潮北縁域は,平瀬付近まで北上した後,南下し,12日現在,中之島の北3.1マイル付近にある。
 今後の黒潮北縁域は,来週にかけて“離岸傾向”と思われる。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
11〜12日現在,屋久島海域と黒潮海域を除く海域で前週より0.1〜0.4℃降温し,平年比較では,竹島沖は“やや低め”,鹿児島湾と屋久島と黒潮海域は“平年並み”,与路島沖は“やや高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,12日現在,前週より0.4℃降温したものの,平年比較では“平年並み”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
 今週は,月夜と時化のため出漁船が少なく,全般的に低調な漁模様となった。
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,中小型船4統が阿久根沖でマアジ豆,ウルメイワシ主体に1.8トン/統・日と前週に引き続き極めて低調な漁模様。
 枕崎港入港船は,大型船1統が内之浦沖でマアジ豆を61.6トン/統・日,中型船7統が馬毛,宇治,湯瀬近海でゴマサバ中,ムロアジ小・中を45.9トン/統・日と前週に引き続き好調な漁模様。
 山川港と内之浦港は,入港船なし。
〇定 置 網
 西薩南部海域では,連日,マルソウダ(300〜500g)が0.8〜2.0トン/統,また,1日のみクロマグロ(20〜25s)が14尾/統の入網と前週に引き続き低調な漁模様。
 大隅半島東岸では,延べ30統でマルソウダ,マアジ中主体に週計で4.8トンの入網と低調な漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で1隻がウルメイワシを0.8トンと極めて低調な漁模様。大隅海域は出漁船なし。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,ハマトビウオ(400〜500g)を800〜3,000尾/統・日と好調な漁模様。
・ゴマサバ一本釣
 熊毛海域では,500gサイズを50〜200尾/隻・日と平年に比較して好調な漁模様。
・瀬物一本釣
 熊毛海域では,5〜6sサイズのメダイを100〜200s/隻・日と前週に引き続き好調な漁模様。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船1隻がカツオ(1.0〜1.5s)を0.3トンと低調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
 奄美北部海域では,3〜4日操業で10〜15sサイズを40〜60ハイ/隻と極端に低調な漁模様。
・ヨコワ情報
 長崎県五島海域では,曳縄で2〜3sサイズを20s/隻・日と前週に続き低調な漁模様。