(第2041報)
平成15年度 第42報
(平成16年1月29日〜2月4日)【旧暦:1月8〜14日/月齢:7.2〜13.2/潮汐:小潮〜大潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,中之島の北0.9マイル付近に北上した。各海域の表面水温は,ほとんどの海域で前週より降温し,平年比較では,与路島だけ“やや高め”となり,他の海域では“平年並み”となった。
漁況:時化のため出漁船が少なく,全般的に低調な漁模様。湯瀬,島間沖でのまき網によるゴマサバは,前週より好調となった。ヒラメ刺網は前週より低調となった。 |
※海 況
定期客船観測(2/3〜4)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
16.69 |
+0.04 |
+0.21 |
平年並み |
竹島沖 |
19.25 |
−1.63 |
−0.22 |
平年並み |
屋久島 |
19.70 |
−0.89 |
− |
− |
黒 潮 |
21.70 |
−0.38 |
−0.13 |
平年並み |
与路島 |
21.61 |
−0.04 |
+0.60 |
やや高め |
甑海峡 |
16.60 |
−0.70 |
+0.75 |
平年並み |
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(甑航路は2/4現在)
1月29日に中之島の南4マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後,中之島の南約17マイル付近まで南下した後,今度は北上し,2月4日現在,中之島の北0.9マイル付近にある。
今後の黒潮北縁域は,来週にかけて離岸傾向と思われる。
定期客船観測による各海域の表面水温は,3〜4日現在,鹿児島湾を除く海域で前週より
0.1〜1.6℃降温し,平年比較では,与路島だけ“やや高め”,他の海域では“平年並み”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,4日現在,前週より0.7℃降温したものの,平年比較では“平年並み”となっている。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は,大型船4統が内之浦,甑西,牛深沖でサバ類小,マアジ豆主体に15.9トン/統・日,中小型船4統が甑西沖でサバ類中,マアジ小・中主体に5.4トン/統・日と低調な漁模様。
枕崎港入港船は,大型船5統が内之浦,島間沖でマアジ豆,ゴマサバ中・小主体に68.2トン/統・日,中型船18 統が湯瀬,島間,内之浦沖でゴマサバ中,ムロアジ中・小主体に46.1トン/統・日と好調な漁模様。
山川港入港船は,小型船1統がムロアジ類を5.9トン/日と低調な漁模様。
内之浦港入港船は,小型船3統がマアジ中,サバ類大,マアジ小主体に14.2トン/統・日と低調な漁模様。
〇定 置 網
西薩南部海域では,連日,マルソウダ(300〜500g)が500〜800s/統の入網と低調な漁模様。
大隅半島東岸では,延べ33統でマアジ中,マルソウダ主体に週計で9.3トンの入網と低調な漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
北薩海域では,週計で延べ23隻がウルメイワシ,キビナゴ主体に27.9トン。大隅海域は出漁船なし。
・ヒラメ刺網
西薩海域では,2sサイズを5〜30s/隻・日と前週より低調な漁模様となった。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,ハマトビウオ(400〜500g)を600〜2,000尾/統・日と前週より低調な漁模様。
・カツオ竿釣
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船延べ
10隻がカツオ・キハダ(1.0〜1.5s)を3トン,キハダ(5s)を1.2トンと低調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
奄美南部海域では,3〜4日操業で10〜15sサイズを50〜60ハイ/隻と極端に低調な漁模様。
・ヨコワ情報
長崎県・五島海域では,曳縄で2.5〜3.5sサイズを30〜50s/隻・日と低調な漁模様。