(第2037報)
  平成15年度 第38報
 (平成15年12月18日〜12月24日)【旧暦:11/25〜12/2,月齢:24.2〜0.7,潮汐:小潮〜大潮】
 今週の特徴


 
海況:黒潮北縁域は平瀬の南付近まで北上したが依然離岸。
   表面水温は谷山沖では依然高め,他の海域では平年並み。
漁況:まき網船が甑東・串木野・野間池沖などでマルアジ主体に好漁。
   吾智網が西薩海域でチダイ主体に好漁。
※ 海 況
定期客船観測(12/23〜12/24)による表面水温   
  実測値 前週比較 平年比較  評 価
谷山沖 19.21 -0.68  0.93 かなり高め
竹島沖 20.75 -0.39 -0.39 平年並み
屋久島 21.35 -0.30  −   −
黒 潮 23.38 -0.12  0.24 平年並み
与路島 22.41 -0.54 -0.16 平年並み
甑海峡 18.10 -1.70 -0.13 平年並み

  




 
(甑航路は12/25現在)
黒潮北縁域の変動
 12月18日に中之島の北6マイル付近にあった黒潮北縁域はその後若干北上し,12月24日現在,平瀬の南4マイル付近にあり依然離岸している。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
12月24日現在,全海域で降温したが,平年との比較では谷山沖が引き続き“かなり高め”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,12月25日現在,前週より2℃近く降温し,平年との比較では“平年並み”となっている。
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船3統が甑東・牛深沖でマルアジ中主体に21.8トン/統・日,中型船9統が甑東・串木野沖でマルアジ中主体に
33.4/統・日と好漁。
 枕崎港入港船は,大型船が3統が野間池・島間沖でマルアジ主体に114.9トン/統・日, 中型船8統が野間池・種子島南・島間沖でムロアジ中・ゴマサバ中・マルアジ主体に29.0トン/統・日とまずまずの漁。
 内之浦港及び山川港の入港船は無し。
〇定置網
 甑島では,一部でマルソウダ(500g前後)が2〜3トン/統・日の入漁が見られるが全般的に低調。
 西薩南部海域では,全般的に低調。
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,カンパチ(1kg前後)が300kg/統・日などまずまずの漁。
 大隅半島側では,マルソウダ(500g前後)
100kg/日・統,ヤマトカマス(100g前後)が
40kg/日・統など低調。
 
 志布志湾南部では,1統の週計でマアジ・・カタクチイワシ・ヒラソウダ・チダイ主体に13.1トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ43統でマアジ・カタクチイワシ主体に週計で13.7トンと低調。
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
 北薩海域では,週計で延べ54隻が5.9トンと低調。熊毛海域も同様に低調。
・バッチ網
 西薩では引き続き漁が見られない。志布志湾では,シラスを週計で700kg(製品)/統とまずまずの漁。
・ブリ飼付け
 甑島海域では,漁期が終了した。
 南薩海域は低調。
 鹿児島湾口部でも,6kg前後を10尾/日・統と低調になった。
・トビウオロープ曳網
 熊毛海域では,2日のみの操業で大トビウオが70尾/隻,中トビウオが10尾/隻・日と引き続き低調。
・一本釣他
 西薩海域では,刺網でサワラ(2kg後半)を10〜20kg/隻・日,吾智網でチダイ(300g前後)を50〜250kg/隻・日と好漁。
 南薩海域では一本釣りでブリ(3〜7kg)を5〜10尾/隻・日の漁。
  鹿児島湾口部薩摩半島側でカツオ(1〜3kg)を20尾/隻・日とまずまずの漁。
 熊毛海域では,一本釣りでゴマサバ(700g前後)を30〜40kg/隻・日と好漁。
 奄美海域では竿釣り船延べ7隻の週計でカツオ(1〜3kg)を3.6トン,キハダ(1〜10kg)を4.1トンと低調。