（第２０３６報）

　　平成１５年度　第３７報

　（平成15年12月11日〜12月17日）【旧暦:11/18〜11/24,月齢:17.2〜23.2,潮汐:中潮〜小潮】

　今週の特徴

　

※　海　況

定期客船観測（12/17〜12/18）による表面水温　　　

（甑航路は12/18現在）

黒潮北縁域の変動

　12月9日に竹島の南８マイル付近にあった黒潮北縁域はその後引き続き南下し，12月18日現在，中之島の北６マイル付近にあり離岸している。

　定期客船観測による各海域の表面水温は，

12月18日現在，全海域で降温し平年との比較では谷山沖の“かなり高め”，を除いて“平年並み”となっている。

　甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は，12月18日現在，前週より降温したが平年との比較では“やや高め”となっている。

　

※　漁　況

漁場図

集計表

〇まき網

　阿久根港入港船は，大型船3統が甑北及び東・野間沖でマルアジ中・サバ類中主体に38．5トン／統･日，中型船10統が阿久根・甑東・野間沖でマルアジ中・サバ類中主体に22.2トン／統･日とまずまずの漁。

　枕崎港入港船は，大型船が4統が志布志・島間沖でゴマサバ中・ムロアジ小・オアカムロ主体に26.9トン／統・日，　中型船11統が野間・島間沖でゴマサバ中・ムロアジ小・マルアジ・アカアジ主体に37.8トン／統･日と好漁。

内之浦港及び山川港の入港船は無し。

〇定置網

　甑島では，先週に引き続き一部でゴマサバ（500g前後）の400〜500kg／日の入網が見られるものの，全般的に低調。

　西薩南部海域では，３統の週計でサワラ（700g前後）が1.5ﾄﾝ，メアジ（180g前後）が2ﾄﾝなど低調。

　鹿児島湾口部薩摩半島側では，ハガツオ（1kg）が20尾／統・日など低調。

　

大隅半島側では，マルソウダ（1kg前後）が50kg／日・統，ヤマトカマス（200g前後）が30kg／日・統など低調。

　志布志湾南部では，１統の週計でカタクチイワシ・マアジ主体に4.7トンと低調。

　大隅半島東岸では，延べ40統でカマス・マアジ，カタクチイワシ主体に週計で8.5トンと低調。

〇その他の漁業

・キビナゴ刺網

　北薩海域では,週計で延べ57隻が5.7ﾄﾝと低調。熊毛海域も同様に低調。

・バッチ網

　西薩では引き続き漁が見られない。志布志湾では，引き続きまずまずの漁模様。

・ブリ飼付け

　甑島海域では，7kg前後を5尾／日・統と低　調。南薩海域も低調。

　鹿児島湾口部では，6kg前後を30〜40尾／日・統とまずまずの漁。

・トビウオロープ曳網

　熊毛海域では，１日のみの操業で大トビウオが70尾／隻，中トビウオが40尾／隻・日と低調。

・一本釣他

　西薩海域では，刺網でチダイ（150〜450g）を20kg／隻・日，吾智網で30kg／隻・日の他は低調。

　志布志湾では底曳きでチダイ（100〜200g）を30kg／隻・日の漁。

　　熊毛海域では，一本釣りでゴマサバ（700g前後）を40〜50kg／隻・日と好漁。

　奄美海域では竿釣り船延べ６隻の週計でカツオ（1〜1.5kg）を1.7トン,キハダ（1〜2kg）を2.4トンと低調。