(第2033報)
平成15年度 第34報
(平成15年11月20日〜11月26日)【旧暦:10/27〜11/3,月齢:25.6〜2.2,潮汐:中潮〜中潮】
今週の特徴
|
海況:黒潮北縁はさらに北上し佐多岬の南9マイル付近にある。表面水温は,与路島で“平年並み”,その他の海域で“やや高め”〜“著しく高め”となっている。
漁況:まき網は野間岬と島間沖でゴマサバ中主体に42.1トン/統・日と好調。甑海域・熊毛海域のキビナゴ漁は引き続き好調。 |
|
※ 海 況
定期客船観測(11/26〜11/27)による表面水温
|
実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
谷山沖 |
21.70 |
−0.70 |
+0.94 |
かなり高め |
竹島沖 |
24.50 |
+0.70 |
+1.32 |
かなり高め |
屋久島 |
24.80 |
−0.80 |
− |
− |
黒 潮 |
25.20 |
−0.60 |
+0.47 |
やや高め |
与路島 |
24.50 |
−0.50 |
+0.28 |
平年並み |
甑海峡 |
23.30 |
+0.30 |
+2.99 |
著しく高め |
|
|
(甑航路は11/27現在)
11月18日に屋久島の北4マイル付近にあった黒潮北縁域はその後北上し,11月26日現在,佐多岬の南9マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,
11月26日現在,竹島沖で先週より昇温,その他の海域で降温した。平年との比較では,与路島で“平年並み”,その他の海域で“やや高め”から“かなり高め”となっている。
甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,11月27日現在,前週より昇温し,平年との比較では“著しく高め”となっている。
※ 漁 況
〇まき網
阿久根港入港船は,大型船5統が天草沖でマルアジ中主体に6.1トン/統・日,中型船10統が甑島北,阿久根沖でゴマサバ中及びマルアジ中主体に3.8トン/統・日とやや低調になった。
枕崎港入港船は,中型船9統が野間岬,島間沖でゴマサバ中主体に42.1トン/統・日と好調。
内之浦港入港船は中型船1統がマアジ大主体に38.7トンの漁。
山川港入港船は中型船2統がマアジ小主体に7.0トン/統・日の漁。
〇定置網
甑島では1統のみカンパチ(1.2kg)が100〜250kg/日の入網
西薩南部海域では,1統のみイサキ(300〜400g)が200〜300kg/統・日と低調。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,ハガツオ(1kg)が30尾/統・日,ムロアジ(100g)が150kg/統・日,カンパチ(3kg)が20尾/統・日の入網。大隅半島側では,イサキ(1〜1.8kg)が200kg/統・日,マルソウダ(500〜600g)が多い日で80〜100kg/統・日の入網。
志布志湾南部では,1統の週計でヤマトカマス・マアジ主体に12.1トンの入網。
大隅半島東岸では,延べ50統でカマス・カタクチイワシ他が,週計で22.3トンの入網。
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
甑海域では,週計で延べ79隻が39.4トンと好調。熊毛海域では,15箱/統・日とやや好調。
・バッチ網
西薩では漁が見られない。志布志湾では,カエリを多い船で300〜400kg/統・日と低調。
・ブリ飼付け
甑島海域では多いところで4〜5kgサイズを80〜100尾/統・日と好調。南薩海域では6〜7kgサイズを10〜25尾/統・日と低調。鹿児島湾口部では,5〜6kgサイズを2〜3尾/日と低調。終漁した漁場もあった。
・トビウオロープ曳網
熊毛海域では,1日のみ中トビウオ主体に 200〜800尾/統と低調。
・一本釣他
西薩海域では,刺網でサワラ(2kg)を多い人で10尾/隻・日,マルアジ(250g)を50kg/隻・日の漁。
鹿児島湾口部薩摩半島側では刺網でイセエビ(300〜400g)を15〜16kg/隻・日と好調。
志布志湾では刺網でチダイ(200g)主体に 20〜30kg/隻・日の漁。
奄美海域では,竿釣り船延べ4隻の週計でカツオ(2kg)を2.5トン,キハダ(1kg)を2.3トン,メバチ(5〜6kg)を0.3トンの漁。