(第2032報)
平成15年度 第33報
(平成15年11月13日〜11月19日)【旧暦:10/20〜10/26,月齢:18.6〜24.6,潮汐:中潮〜若潮】
今週の特徴
|
海況:黒潮北縁はやや北上し屋久島の北4マイル付近にある。表面水温は,竹島と与路島で“平年並み”,その他の海域で高め傾向となっている。
漁況:まき網は甑島北でゴマサバ中主体に13.2トン/統・日と好調。甑海域・熊毛海域のキビナゴ漁が好調に推移している。 |
|
※ 海 況
定期客船観測(11/18〜11/19)による表面水温
|
実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
谷山沖 |
22.40 |
−0.54 |
+0.67 |
やや高め |
竹島沖 |
23.80 |
−1.70 |
−0.09 |
平年並み |
屋久島 |
25.60 |
+0.03 |
− |
− |
黒 潮 |
25.80 |
−0.67 |
+0.52 |
やや高め |
与路島 |
25.00 |
−0.58 |
+0.20 |
平年並み |
甑海峡 |
23.00 |
+0.50 |
+1.71 |
やや高め |
|
|
(甑航路は11/20現在)
11月9日に屋久島の南15.9マイル付近にあった黒潮北縁域はその後北上し,11月18日現在,屋久島の北4マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,
11月18日現在,屋久島沖で先週よりやや昇温,その他の海域で降温した。平年との比較では,竹島と与路島で“平年並み”,その他の海域で“やや高め”となっている。
甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,11月20日現在,前週より降温し,平年との比較では“やや高め”となっている。
※ 漁 況
〇まき網
阿久根港入港船は,大型船4統が天草沖でマアジ中,マルアジ中・小主体に13.9トン/統・日,中型船15統が甑島北,阿久根沖でゴマサバ中及びマルアジ中主体に13.2トン/統・日と好調。
枕崎港入港船は,大型船3統が宇治,志布志沖でオアカムロ,ムロアジ小主体に10.1トン/統・日,中型船8統が湯瀬,島間沖でムロアジ小主体に9.3トン/統・日の漁。
内之浦港入港船は中型船1統がマアジ中主体に5.4トンの漁。
山川港は入港船なし。
〇定置網
西薩南部海域では,1統のみサワラ(400〜500g)が多い日で100kg/統・日,他の1統ではブリ(3〜4kg)が30〜180尾/統・日,イサキ(300〜400g)が0.3〜1.5トン/統・日,バショウカジキ(20〜40kg)が1日のみ3尾/統の入網。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,1統でハガツオ(1.7〜2kg)が400〜600kg/日,へダイ(600〜800g)が200〜300kg/日,カンパチ(1.3〜3kg)が0.9〜1.2トン/日の入網。大隅半島側では,ヤマトカマス(100〜200g)が40〜50kg/統・日,イサキ(800g〜1.5kg)が多い日で200kg/統・日の入網。
志布志湾南部では,1統の週計でヤマトカマス・カタクチイワシ主体に12.2トンの入網。
大隅半島東岸では,延べ58統でカマス・マルソウダ他が,週計で25.7トンの入網。
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
北薩海域では,延べ94隻で週計18.1トンの漁。
熊毛海域では,15箱/統・日と好調。
・バッチ網
西薩では漁が見られない。志布志湾では,カエリを週計で製品で200kg/統とやや低調。
・ブリ飼付け
甑島海域では多い所で4〜5kgサイズを50尾/日,南薩海域ではヒラマサ混じりで4〜7kgサイズを10〜25尾/統・日,鹿児島湾口部薩摩半島側では,5〜6kgサイズを10尾/日と低調。
・トビウオロープ曳網
熊毛海域では,中トビウオ主体に400尾/統・日と低調。
・一本釣他
西薩海域では,刺網でマルアジ(200〜300g)を多い人で100kg/隻・日,延縄でアマダイ(150g〜1.2kg)を15kg/隻・日の漁。
志布志湾では底曳網でチダイ(100〜200g)主体に20〜30kg/隻・日の漁。
奄美海域では,竿釣り船延べ5隻の週計でカツオ(1kg)を1.8トン,キハダ(2〜3kg)を 1.1トン,メバチ(5〜6kg)を0.1トンの漁。