(第2030報)
平成15年度 第31報
(平成15年10月30日〜11月5日)【旧暦:10/6〜10/12,月齢:4.6〜10.6,潮汐:中潮〜中潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁は大きく北上し,佐多岬の南5.6マイル付近にある。表面水温は,黒潮北縁の北上に伴い竹島で上昇し,“平年並み”〜“かなり高め”となっている。
漁況:まき網は湯瀬・志布志他でゴマサバ中,ムロアジ類中を主体,阿久根沖でマルアジ中を主体に引き続き好調。今月解禁した熊毛海域のかかり網漁はアサヒガニ(200〜500g)を40〜50kg/隻・日とまずまずの漁。 |
※ 海 況
定期客船観測(11/5〜11/6)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
谷山沖 |
22.74 |
-0.16 |
+0.27 |
平年並み |
竹島沖 |
25.52 |
+1.00 |
+1.26 |
かなり高め |
屋久島 |
25.66 |
+0.01 |
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黒 潮 |
26.02 |
-0.23 |
+0.33 |
やや高め |
与路島 |
25.63 |
-0.11 |
+0.31 |
平年並み |
甑海峡 |
22.80 |
+0.20 |
+0.46 |
平年並み |
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(甑航路は11/6現在)
10月29日に屋久島の南8マイル付近にあった黒潮北縁域は北上し,11月5日現在,佐多岬の南5.6マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は11月5日現在竹島で1.0℃上昇し,平年との比較では,竹島沖で“かなり高め”,その他の海域で“平年並み”〜“やや高め”となっている。
甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,11月6日現在,前週より0.2℃降温し,平年との比較では“平年並み”となっている。
※ 漁 況
〇まき網
阿久根港入港船は,大型船10統が天草・長崎沖でサバ類中・マルアジ小主体に19.7トン/統・日,中型船延べ14統が阿久根沖でマルアジ中主体に8.9トン/統・日の漁。
枕崎港入港船は,大型船5統が志布志沖でマアジ小・ゴマサバ中・小主体に30.1トン/統・日,中型船延べ19統が湯瀬,島間沖他でゴマサバ中・ムロアジ小主体に30.0トン/統・日と引き続き好漁。
山川港は入港船なし。
内之浦港は中型船3統がメアジ主体に3.0トン/統・日の漁。
〇定置網
西薩南部海域では,1日のみコノシロ(100〜120g)が2トン,ブリ(6kg)が多いところで100〜200尾/日の入網。
鹿児島湾口部大隅半島側では,ハガツオ(0.8〜1kg)が90kg/日,タチウオ(0.3〜4kg)が70kg/日,カマスサワラ(10〜18kg)が10〜15尾/日の漁。
志布志湾南部で1統の週計でヤマトカマスとマアジを主体に14.6トンの入網。
大隅半島東岸では,延べ44統でカマス・メアジ他が,週計で16.0トンの入網と低調。
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
北薩海域では,延べ67隻で週計15.2トンの漁。 熊毛海域では,10〜15箱前後/隻・日と引き続きまずまずの漁。
・バッチ網
西薩では,出漁船が少なく先週に引き続き低調。志布志湾では,シラスを週計(製品)で1トン/統と引き続きまずまずの漁。
・ブリ飼付け
甑島海域では,多い所で3〜8kgサイズを80尾/統・日,南薩海域では,5〜6kgサイズを10尾/統・日の漁。鹿児島湾口部薩摩半島側では,4.5〜5.5kgサイズを0〜130尾/日と漁場によりバラツキが大きい。
・カツオ竿釣り
奄美海域では,延べ6隻が週計でカツオ(2kg),キハダ(3〜4kg),メバチ(3〜4kg)を7.2トンの漁。
・一本釣他
志布志湾では底曳網でチダイ(100〜300g)を30〜40kg/隻・日の漁。
熊毛海域では,今月解禁したかかり網漁でアサヒガニ(200〜500g)を40〜50kg/隻・日とまずまずの漁。一本釣りでゴマサバ(400g)を30〜40kg/隻・日,アオダイ(500g〜1kg)を50〜60kg/隻・日と好調。トビウオロープ曳でトビウオ(250g)を主体に50〜90箱/統・日と先週に引き続きまずまずの漁。