(第2027報)
平成15年度 第28報
(平成15年10月9日〜10月15日)【旧暦:9/14〜9/20,月齢:13.0〜19.0,潮汐:大潮〜中潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁は中之島の南4.4マイル付近にある。表面水温は,谷山沖・甑海峡で“平 年並み”,その他の海域でやや高めとなっている。
漁況:時化および月夜により全般に低調。カジキ流し網漁では宇治群島周辺で引き続き 好調。例年より漁期が長く続いている。 |
※ 海 況
定期客船観測(10/14〜10/15)による表面水温
|
実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
谷山沖 |
24.50 |
-0.52 |
+0.24 |
平年並み |
竹島沖 |
26.43 |
-1.00 |
+0.68 |
やや高め |
屋久島 |
26.39 |
-1.37 |
|
|
黒 潮 |
27.48 |
-0.62 |
+0.62 |
やや高め |
与路島 |
27.11 |
-0.57 |
+0.58 |
やや高め |
甑海峡 |
24.70 |
-0.60 |
+0.34 |
平年並み |
|
|
(甑航路は10/16現在)
10月6日に竹島の南4.4マイル付近にあった黒潮北縁域はその後南下し,10月14日現在,中之島の北1.5マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,
10月14日現在,全般に前週より降温した。平年との比較では,谷山沖で“平年並み”その他の海域で“やや高め”となっている。
甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,10月16日現在,前週より降温し“平年並み”となっている。
※ 漁 況
時化および月夜により全般に低調な漁模様であった。
〇まき網
阿久根港入港船は,大型船1統が甑東でサバ類中・マアジ小主体に3.8トン,中型船延べ4統が甑西・串木野沖でサバ類中主体に9.5トン/統・日の漁。
枕崎港入港船は,中型船延べ2統が開聞沖でマアジ小・ゴマサバ小主体に3.2トン/統・日の漁。
山川港,内之浦港は入港船なし。
〇定置網
西薩南部海域では,多い所でサワラ(500〜600g)が300kg/日,ブリ(1kg前後)が200kg/日,ヤマトカマス(100g)が100kg/日など低調。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,1統でヘダイ(500〜800g)が100尾/日,1日のみムロアジ(200g)が800kgなど低調。
志布志湾南部では,1統の週計でマルソウダ・マアジ・ヤマトカマス主体に5.8トンの入網。
大隅半島東岸では,延べ34統でソウダガツオ・カマス他が,週計で45.3トンの入網。
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
北薩海域では,延べ40隻で週計3.2トンの漁。
・バッチ網
西薩では,1日のみシラスを生で3トン/統。志布志湾では,シラスを週計で製品で1トン/統とまずまず。
・カジキ流し網
西薩海域では,宇治群島周辺でバショウカジキ(20〜30kg)を多い船で40尾/日と引き続き好調。鹿児島湾口部は引き続き魚影なし。
・ブリ飼付け
甑島海域では,多い所で3〜4kgサイズを100尾,5〜6kgサイズを40尾と引き続き好調。南薩海域では,5〜6kgサイズを多い日で30尾/統と低調。鹿児島湾口部薩摩半島側では,4〜5kgサイズを多い所で150尾/日とまずまず。
・一本釣他
西薩海域では,一本釣りでカンパチ(500〜600g)を10〜15尾/隻・日など低調。
志布志湾では,底曳網でハモ(0.5〜4.0kg)を多い船で30kg/日など低調。
奄美海域では,竿釣り船が,1日のみカツオ(1〜2kg)・キハダ(2〜3kg)・メバチ(3〜4kg)を2.0/統トンの漁。