(第2025報)
  平成15年度 第26報
(平成15年9月25日〜10月1日)【旧暦:8/29〜9/6,月齢:28.4〜5.0,潮汐:大潮〜中潮】
 今週の特徴
海況:黒潮北縁は屋久島の南8.5マイル付近にある。表面水温は,谷山沖・与路島で“平年並み”,その他で“やや高め”となっている。
漁況:まき網では引き続き馬毛島・枕崎沖でゴマサバ中が好漁。カジキ流し網漁では鷹島周辺で好漁。熊毛海域ではキビナゴ・トビウオが好漁。
 
※ 海 況
 定期客船観測(9/30〜10/1)による表面水温   
  実測値 前週比較 平年比較  評 価
谷山沖 26.01  -0.62  +0.10 平年並み
竹島沖 27.36  +0.10  +0.45 やや高め
屋久島 27.04  -0.34     
黒 潮 28.50  -0.03  +0.52 やや高め
与路島 27.72  -0.55  +0.14 平年並み
甑海峡 26.50  -0.70  +0.59 やや高め
      (甑航路は10/2現在)
黒潮北縁域の変動
 9月24日に屋久島御崎の南9.5マイル付近にあった黒潮北縁域はその後一時南下したが再び北上し,9月30日現在,屋久島御崎の南8.5マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,9月30日現在,竹島で前週より昇温,その他で降温した。平年との比較では,竹島沖・黒潮流域で“やや高め”,谷山沖・与路島で“平年並み”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,10月2日現在,前週より降温し“やや高め”となっている。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,中型船延べ22統が甑東・串木野〜長島沖でサバ類中・マアジ仔・アオアジ小・カタクチイワシ他を,5.7トン/統・日の漁。
 枕崎港入港船は,大型船延べ12統が馬毛島でゴマサバ中・オアカムロ主体に41.9トン/統・日,中型船延べ23統が湯瀬・馬毛島・枕崎沖でムロアジ小・ゴマサバ中・小主体に14.7トン/統・日の漁。
 内之浦港・山川港は入港船なし。
〇定置網
 西薩南部海域では,多い所でトビウオ(200g)が200kg/日,ヤマトカマス(300〜400g)が300kg/日,ヘダイ(300〜400g)が250kg/日など,低調。
 志布志湾南部では,1統の週計でマアジ・ヒラソウダ主体に4.8トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ39統でソウダガツオ・カマス・マアジ小他が,週計で33.9トンの入網。
 
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
 北薩海域では,延べ83隻で週計9.9トンの漁。
 熊毛海域では,多い船で20〜30箱/日と好調。
・イセエビ網
 西薩海域は低調。志布志湾では4〜5kg/隻・日,熊毛海域では1〜2kg/隻・日と低調。
・トビウオロープ曳
 熊毛海域では,中トビウオ主体に,多い船で8,000尾/日と好調。
・トビウオすくい網
 大隅半島南端では,中トビウオを,多い船で30箱/日とまずまず。
・カジキ流し網
 西薩海域では,鷹島周辺でバショウカジキ(25〜30kg)を多い船で50尾/日と好調。鹿児島湾口部は低調。
・ブリ飼い付け
 南薩海域では,4〜5kgサイズを多い所で15尾/日と低調。鹿児島湾口部薩摩半島側では同サイズを多い所で150尾/日とまずまず。
・一本釣他
 熊毛海域では一本釣でゴマサバ(500〜900g)を多い船で20〜30kg/日とまずまずの漁。
 奄美海域では,竿釣り船延べ15隻が,カツオ(2kg前後)・キハダ(2〜3kg)・メバチ(2〜3kg)を,週計で18.6トンの漁。