(第2024報)
平成15年度 第25報
(平成15年9月18〜9月24日)【旧暦:8月22〜28日/月齢:25.4〜2.0/潮汐:小潮〜中潮】
今週の特徴
海況:離岸傾向にあった黒潮北縁は,屋久島の南9.5マイル付近まで北上した。各海域の表面水温は前週より0.6〜1.7℃降温したが,平年比較では“やや高め”となっている。
漁況:まき網は馬毛島・宇治・枕崎沖でゴマサバ中が好調。定置網やその他沿岸漁業は台風15号接近による時化のため,全般的に低調な漁模様であった。 |
※ 海 況
定期客船観測(9/23〜24日)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
26.73 |
−1.28 |
+0.82 |
やや高め |
竹島沖 |
27.26 |
−1.66 |
+0.35 |
やや高め |
屋久島 |
27.38 |
−1.66 |
− |
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黒 潮 |
28.53 |
−0.56 |
+0.55 |
やや高め |
与路島 |
28.27 |
−1.70 |
+0.69 |
やや高め |
甑海峡 |
27.20 |
−0.90 |
+1.29 |
かなり高め |
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甑海峡は,25日鷹島付近でバショウカジキ調査中の
調査船おおすみの観測デ−タ。
(甑航路フェリ−はドック中)
9月15日に中之島の南0.7マイル付近にあった黒潮北縁域は,17日には中之島の南21.4マイル付近まで南下したが,その後北上し,24日現在屋久島の南9.5マイル付近にある。
定期客船観測による表面水温は,23〜24日現在,前週と比較すると,各海域で0.6〜1.7℃降温し,平年値と比較すると“やや高め”となっている。
甑航路フェリ-はドック中のため観測デ−タはなかったが,25日鷹島付近でバショウカジキ調査中の調査船おおすみ観測による表面水温は27.2℃で,前週より0.9℃降温したが,平年値と比較すると“かなり高め”となっている。
※ 漁 況
台風15号の接近による時化のため,全般的に漁模様は低調であった。
〇まき網
阿久根港入港船は,大型船延べ2統が牛深沖でマアジ仔主体に12.5トン/統・日,中型船延べ 15統が阿久根沖〜甑東でマアジ仔・小主体に4.0トン/統・日の漁模様。
枕崎港入港船は,大型船延べ5統が枕崎沖及び馬毛島沖でゴマサバ中主体に35.9トン/統・日,中型船延べ13統が馬毛島沖及び宇治沖でゴマサバ中主体に,島間沖でムロアジ中主体に28.8トン/統・日と好調な漁模様。
山川港入港船は,中型船1統がムロアジ小,ゴマサバ小主体に7.3トンの漁。
内之浦港の入港船はなかった。
〇定置網
西薩南部海域では,23〜24日にハマチ(600g)が 1トン/統・日,トビウオ(250g)が200kg〜1トン/統・日,24日に1統のみサゴシ(400〜500g)が1トンの入網。
大隅東部海域では,延べ39統がカマス,マアジ小主体に週計で23.0トンの入網。
志布志湾南部では,大型1統小型2統が週計でマアジが5.0トン,マルアジが2.4トン,マルソウダが2.4トンの入網。
〇その他の漁業
・棒受網
北薩海域では,週計で延べ58隻がカタクチイワシ,キビナゴ主体に63.8トンの漁。
大隅東部海域では,週計で延べ5隻がウルメイワシ主体に9.9トンの漁。
・ブリ飼い付け
南薩海域では,4〜5kgサイズを50〜60尾/隻・日の漁模様。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,4〜5kgサイズを20〜80尾/隻・日の漁模様。
・バッチ網
西薩海域では,20〜24日にかけて,散発的に1トン/統・日の漁があった。
・キビナゴ刺網
甑島海域では10〜13箱/隻・日,熊毛海域では10〜12箱/隻・日とまずまずの漁模様。
・イセエビ網
西薩海域では,200〜300gサイズを2〜20s/隻・日,熊毛海域では,200〜500gサイズ主体に2〜3s/隻・日と低調な漁模様。
・一本釣他
奄美北部海域では,カツオ(3〜5s)を0.5〜1.5トン/隻・日,メバチ(5kg)を0.3〜0.5トン/隻・日,キハダ(3s)を0.3〜0.5トン/隻・日と好調な漁模様。
・バショウカジキ情報
流刺網は,西薩海域及び甑島海域で,20〜 40kgサイズを 1〜10尾/統・日の漁模様。