(第2020報)
   平成15年度 第21報
(平成15年8月21〜27日)【旧暦:7月24〜7月30日/月齢:22.8〜28.8/潮汐:小潮〜大潮】
 今週の特徴
海況:黒潮北縁は屋久島の南13マイル付近に南下した。表面水温は,各海域ともに  前週より昇温し,平年比較では“平年並み”〜“かなり高め”となった
漁況:まき網は甑東・甑西でサバ類中・サバ類小,マアジ小,マアジ仔,種子島南で   オアカムロ,ゴマサバ小が好調。流刺網によるバショウカジキは甑海域で好調。
 
※ 海 況
  定期客船観測(8/27〜28日)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 29.56 +0.26 +1.69 かなり高め
竹島沖 28.17 +0.27 -0.07 平年並み
屋久島 29.55 +1.15    
黒 潮 29.92 +0.32 +0.75 やや高め
与路島 28.45 +0.45 +0.22 平年並み
甑海峡 28.10 -0.10 +0.22 平年並み
        甑航路は8月28日現在   
黒潮北縁域の変動
 21日に屋久島御崎の南5.7マイル付近にあった黒潮北縁域は,南下した後北上し,28日現在,屋久島御崎の南12.5マイル付近にある。
 定期客船観測による表面水温は,27〜28日現在,前週と比較して各海域で0.26〜1.15℃昇温した。平年比較では“平年並み”〜“かなり高め”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,28日現在,前週より0.1℃降温し,“平年並み”となっている。
 
※ 漁 況  
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船4統が甑東でサバ類小・マアジ小・マアジ中主体に7.1トン/統・日,中型船32統が甑東・甑西・長島でサバ類中・サバ類小・マアジ仔・ウルメイワシ主体に9.0トン/統・日と好調な漁模様。
 枕崎港入港船は,大型船7統が種子島南でオアカムロ・ゴマサバ小主体に32.8トン/統・日,中型船11統が馬毛島周辺でゴマサバ中主体に17.1トン/統・日と好調な漁模様。
 山川港入港船は,中型船1統がサバ小を3.8トン/日とまずまずの漁模様。
 内之浦港の入港船はなし。
〇定置網
 西薩南部海域では,シイラ(1〜10kg)が400s/統・日,マルソウダ(400〜500g)が200〜300kg/統・日,マアジ(50g前後)が40〜50箱/統・日と低調な漁模様。
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,ハガツオ(1kg前後)が1箱/統・日と低調な漁模様。
 鹿児島湾口部大隅半島側では,マルソウダ(300〜400g)が250kg/統・日,シイラ(3〜4kg)が15kg/統・日と低調な漁模様。
 大隅半島東部海域では,週計で延べ37統がマアジ小,ヤマトカマス主体に15.8トンと低調な漁模様。
 志布志湾南部では,週計でマアジ,ヤマトカマス主体に4.9トンと低調な漁模様。
〇その他の漁業 
・棒受網
 北薩海域では,週計で延べ145隻がウルメイワシ・マアジ仔を138.9トンとまずまずの漁模様。
 大隅海域では,週計で延べ3隻がウルメイワシを
1.3トンとまずまずの漁模様。
・キビナゴ刺網
 甑海域では10〜20箱/隻・日とまずまずの漁模様。
 熊毛海域では3箱/隻・日と低調な漁模様。
・トビウオロープ曳き
 熊毛薩海域では,延べ50隻がセミトビ(アヤトビウオ)5割,中トビ(トビウオ)5割の割合で週計で1,590箱と低調な漁模様。
フグ籠 
 西薩海域では,サバフグ(300g前後)を50kg/隻・日と低調な漁模様。
一本釣他 
 奄美北部海域では,週計で延べ9隻がカツオ(2〜3kg)を4トン・キハダ(3〜4kg)を1.5トン・メバチ(4〜6kg)を3トンと好調な漁模様。
バショウカジキ情報 
 定置網は,西薩南部海域で20kgサイズが2〜5尾/統・日と低調な漁模様。
 流刺網は,西薩海域で17〜40kgサイズを多い船で10尾/統・日と低調な漁模様。
 西薩南部海域で20〜30kgサイズが5〜12尾/統・日と低調な漁模様。
 甑海域で20〜30kgサイズが10〜30尾/統・日と好調な漁模様。