(第2019報)平成15年度 第20報
(平成15年8月7〜20日)【旧暦:7月10〜7月23日/月齢:8.8〜21.8/潮汐:長潮〜小潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁は屋久島の南6マイル付近に南下した。各海域の表面水温は,鹿児島海域以外の海域で前々週より降温し,平年比較では“平年並み”〜“かなり高め”となった。
漁況:まき網は甑東でサバ類中・小,マアジ仔,マルアジが好調。カツオ竿釣は奄美北部海域でカツオ・キハダが好調。 |
※ 海 況
定期客船観測(8/20〜21日)による表面水温
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実測値 |
前々週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
29.30 |
+1.33 |
+1.43 |
かなり高め |
竹島沖 |
27.90 |
-0.21 |
-0.34 |
平年並み |
屋久島 |
28.40 |
-1.93 |
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黒 潮 |
29.60 |
-1.12 |
+0.43 |
やや高め |
与路島 |
28.00 |
-0.97 |
-0.23 |
平年並み |
甑海峡 |
28.20 |
-0.40 |
+0.32 |
平年並み |
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甑航路は8月21日現在
6日に屋久島御崎の北8.0マイル付近にあった黒潮北縁域は,南下した後北上し,21日現在,屋久島御崎の南5.7マイル付近にある。
定期客船観測による表面水温は,20〜21日現在,前々週と比較して鹿児島海域で1.33℃昇温し,その他の海域で0.21〜1.93℃降温した。平年比較では“平年並み”〜“かなり高め”となっている。
甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,21日現在,前々週より0.4℃降温し,
“平年並み”となっている。
※ 漁 況
前週及び今週は月夜と台風及びお盆のため,全般的に低調な漁模様となった。
〇まき網
阿久根港入港船は,大型船4統が甑東でマアジ仔・サバ類中・マルアジ主体に8.2トン/統・日,中型船31統が甑東でマアジ仔・サバ類小・サバ類中主体に9.2トン/統・日と好調な漁模様。
枕崎港入港船は,大型船1統がマアジ豆主体に6.1トン/日,中型船4統がゴマサバ中・ムロアジ小主体に16.5トン/統・日と低調な漁模様。
山川港及び内之浦港の入港船はなし。
〇定置網
西薩南部海域では,ハガツオ(1.0kg前後)が1日のみ500s/統,マルソウダ(300〜500g)が0.6〜1.6t/統・日と低調な漁模様。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,ヤマトカマス(300g前後)が1日のみ500kg/統,クロマグロ(150kg)が1日のみ1尾/統と低調な漁模様。
大隅半島東部海域では,延べ55統がマアジ小,ヤマトカマス主体に2週合計で123.0トンとまずまずの漁模様。
志布志湾南部では,マアジ,タチウオ,カタチイワシ主体に2週合計で21.4トンとまずまずの漁模様。
〇その他の漁業
・棒受網
北薩海域では,2週合計で延べ92隻がウルメイワシ・カタクチイワシ・マアジ仔を67.0トンと低調な漁模様。 大隅海域では,2週合計で延べ9隻がウルメイワシを主体に9.7トンと低調な漁模様。
・キビナゴ刺網
甑海域では3〜10箱/隻・日と低調な漁模様。 熊毛海域では10〜20箱/隻・日とまずまずの漁模様。
・トビウオロープ曳き
熊毛薩海域では,延べ36隻がセミトビ(アヤトビウオ)6割,中トビ(トビウオ)4割の割合で2週合計で
2,110箱と低調な漁模様。
・フグ籠
西薩海域では,サバフグ(200g前後)を50kg/隻・日と低調な漁模様。
・一本釣他
熊毛海域では,一本釣りによりウメイロ(0.4〜1.0kg)を10〜200kg/隻・日,アオダイ(0.4〜1.0kg)を10〜100kg/隻・日とまずまずの漁模様。
・カツオ竿釣り
鹿児島市場では,カツオ(1〜8kg)を2週合計で延べ18隻が86.4トンと好調な漁模様。
奄美北部海域では,2週合計で小型竿釣船延べ12隻がカツオ(2〜3kg)・キハダ(3〜6kg)を6:4の割合で17.7トンと好調な漁模様。
・バショウカジキ情報
定置網は,西薩南部海域で10〜30kgサイズがが5〜6尾/統・日,鹿児島湾口部薩摩半島側で25〜30kgが1日のみ2尾/統と低調な漁模様。
流刺網は,各海域ともに本格的な漁には至っていない。