(第2018報)
平成15年度 第19報
(平成15年7月31日〜8月6日)【旧暦:7月3〜9日/月齢:1.8〜7.8/潮汐:中潮〜小潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,屋久島の北8マイル付近に南下し,各海域の表面水温は,屋久島と黒潮海域で前週より昇温し,平年比較では“平年並み”〜“著しく高め”となった。
漁況:内之浦,馬毛島,湯瀬近海でのまき網によるゴマサバ,オアカムロが好調。一本釣等によるゴマサバも好調。トカラ海域での竿釣によるカツオも引き続き好調。 |
※海 況
定期客船観測(8/5〜6)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
27.97 |
−0.80 |
+0.10 |
平年並み |
竹島沖 |
28.11 |
−0.80 |
−0.08 |
平年並み |
屋久島 |
30.33 |
+0.65 |
− |
− |
黒 潮 |
30.72 |
+0.79 |
+1.32 |
著しく高め |
与路島 |
28.97 |
±0.00 |
+0.66 |
やや高め |
甑海峡 |
28.60 |
+2.20 |
+0.80 |
やや高め |
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(甑航路は8/7現在)
7月31日に竹島付近にあった黒潮北縁域は,その後,やや南下し,8月6日現在,屋久島の北8.0マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,5〜6日現在,屋久島と黒潮海域で前週より0.7〜0.8℃昇温し,平年比較では,“平年並み”〜“著しく高め”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,7日現在,前週より2.2℃昇温し,平年比較では“やや高め”となっている。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は,大型船6統が野瀬,宇治近海でマアジ仔,サバ類小,ムロアジ主体に17.2トン/統・日,中小型船30統が甑東,長島,阿久根近海でウルメイワシ,サバ類小,マアジ仔主体に4.8トン/統・日と低調な漁模様。
枕崎港入港船は,大型船7統が馬毛島,種子島南,野間岬近海でオアカムロ,ゴマサバ小,マアジ豆主体に35.4ン/統・日,中型船20統が湯瀬,内之浦,馬毛島近海でゴマサバ小,オアカムロ主体に20.9トン/統・日と好調な漁。
内之浦港入港船は,サバ類中を7.9トン/統・日と低調な漁模様。
〇定 置 網
西薩南部海域では,連日,イサキ(250〜300g)が100〜300s/統,シイラ(2s)が100s/統,また,バショウカジキは20sサイズが週計で2尾の入網と低調な漁模様。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,週計でマアジ(20〜30g)が5.4トン,ハガツオ(0.8〜1.0s)が3トンの入網と好調な漁模様。
志布志湾南部では,週計でマアジ小が11.0トン,ヤマトカマス(20p)が6.9トンの入網と好調な漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
北薩海域では,週計で延べ145隻がウルメイワシ,カタクチイワシを110.4トン,大隅海域では,週計で延べ17隻がウルメイワシ,マルソウダを24.8トンの漁模様。
・キビナゴ刺網
甑・南薩・鹿児島湾口海域では,30〜200s/隻・日と海域でバラツキの大きい漁模様。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,週計で延べ16統が小トビ(ホソトビウオ)を400箱(32,000尾),中トビ(トビウオ)を100箱(2,000尾)と低調な漁模様。
・ゴマサバ一本釣等
甑・南薩海域では,一本釣・延縄・流釣で
400〜500gサイズを30〜50s/隻・日と好調。
・カツオ竿釣
鹿児島市場では,高知県船(19トン型)が臥蛇西周辺海域でカツオ(3〜8s)を週計で延べ23隻が79.9トンと好調な漁模様。(3.5トン/隻・日)
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船延べ5隻がカツオ(2〜3s)を4トン,メバチ(4〜5s)を2.5トン,キハダ(1〜3s)を2トンと低調な漁模様。