(第2017報)
平成15年度 第18報
(平成15年7月24〜30日)【旧暦:6月25〜7月2日/月齢:24.3〜0.8/潮汐:長潮〜大潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁は竹島付近に北上した。各海域の表面水温は,すべての海域で前週より昇温し,平年比較では“やや低め”〜“やや高め”となった。
漁況:まき網は牛深・甑東・野瀬でマアジ,馬毛島近海・佐多沖でゴマサバ,マアジが好調。カツオ竿釣は奄美北部海域でカツオ・キハダが好調。 |
※ 海 況
定期客船観測(7/30〜31日)による表面水温
|
実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
28.77 |
+1.57 |
+1.26 |
やや高め |
竹島沖 |
28.91 |
+2.44 |
+1.00 |
やや高め |
屋久島 |
29.68 |
+2.45 |
|
|
黒 潮 |
29.93 |
+0.27 |
+0.50 |
やや高め |
与路島 |
28.97 |
+0.64 |
+0.66 |
やや高め |
甑海峡 |
26.40 |
+0.30 |
-0.93 |
やや低め |
|
|
甑航路は7月31日現在
23日に屋久島御崎の南20.6マイル付近にあった黒潮北縁域は,北上し,31日現在,竹島付近にある。
定期客船観測による表面水温は,30〜31日現在,すべての海域で前週より0.27〜2.45℃昇温し,平年比較では“やや高め”となっている。
甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,31日現在,前週より0.3℃昇温し,平年比較では“やや低め”となっている。
※ 漁 況
〇まき網
阿久根港入港船は,大型船3統が牛深,阿久根沖でマアジ仔・豆・小主体に8.7トン/統・日,中型船26統が野瀬,甑東・西,串木野,長島沖でマアジ仔・サバ類小・カタクチイワシ主体に7.5トン/統・日と好調な漁模様。
枕崎港入港船は,大型船5統が宇治,馬毛島近海でゴマサバ中,アカムロ主体に36.1トン/統・日,中型船15統が馬毛島近海,佐多沖でゴマサバ小・中・マアジ豆・アカムロ主体に17.7トン/統・日と好調な漁模様。
山川港入港船は,中型船1統がサバ類豆・小主体に18.4トン/日と好調な漁模様。
内之浦港の入港船はなし。
〇定置網
西薩南部海域では,シイラ(1.5〜4.0kg)が100s/統・日,ヤマトカマス(60〜70g)が50〜100s/統・日,
マルソウダ(300g)が1〜1.5トン/統・日,イサキ(300g)が30〜60s/統・日,マアジ仔が20〜30箱/統・日とまずまずの漁模様。
鹿児島湾口部薩摩半島側では,マアジ(80g)が700s/統・日,1日のみブリ(500〜600g)が1トン/統とまずまずの漁模様。
鹿児島湾口部大隅半島側では,マルソウダ(0.5〜1.0kg)が800〜900s/統・日,ヤマトカマス(100〜200g)が25〜30s/統・日,シイラ(2〜7kg)が30〜40s/統・日とまずまずの漁模様。
大隅半島東部海域では,延べ39統でヤマトカマス,マアジ小主体に週計で38.2トンとまずまずの漁模様。
志布志湾南部では,イサキ,マアジ,ヤマトカマス主体に週計で14.2トンの入網。
〇その他の漁業
・棒受網
北薩海域では,週計で延べ170隻がウルメイワシ・カタクチイワシを143.9トン,大隅海域では,週計で延べ22隻がウルメイワシを34.8トンと好調な漁模様。
・バッチ網
西薩海域ではチリメン(製品)を週計で1トン/隻と前週並みの好調な漁模様。
志布志湾海域ではチリメン(製品)を週計で1トン/隻と前週より好調な漁模様。
・キビナゴ刺網
西薩南部海域では10〜35箱/隻・日,鹿児島湾口部大隅半島側では2箱/隻・日,甑海域では10〜20箱/隻・日と低調な漁模様。
・トビウオロープ曳き
熊毛薩海域では,延べ22隻がセミトビ(アヤトビウオ)7割,中トビ(トビウオ)2割,その他1割の割合で週計により880箱と低調な漁模様。
・フグ籠
西薩海域では,サバフグ(200〜400g)を50〜60kg/隻・日とまずまずの漁模様。
・一本釣他
南薩・大隅半島南部・熊毛海域では,ゴマサバ(400〜800g)を一本釣りにより15〜100kg/隻・日と前週に引き続き好調な漁模様。
熊毛海域では,一本釣りによりウメイロ(0.5〜
1.0kg)を100kg/隻・日と好調な漁模様。
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船延べ
16隻がカツオ(2〜3kg)を10トン,キハダ(3kg)をメバチ(5kg)混じりで9.7トンと好調な漁模様。