(第2016報) 平成15年度 第17報
(平成15年7月17〜23日)【旧暦:6月18〜24日/月齢:17.3〜23.3/潮汐:中潮〜小潮】
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は屋久島の南20.0マイル付近に北上した。各海域の表面水温は,すべての海域で前週より昇温し,平年比較では“かなり低め”〜“平年並み”となった。
漁況:馬毛島近海及び鹿児島湾口周辺海域でのゴマサバは,まき網はやや低調となったが,一本釣等は好調。また,トカラ海域での竿釣によるカツオも引き続き好調。 |
※海 況
定期客船観測(7/22〜23)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
鹿児島 |
27.20 |
+1.74 |
−0.31 |
平年並み |
竹島沖 |
26.47 |
+1.29 |
−1.44 |
かなり低め |
屋久島 |
27.23 |
+1.25 |
− |
− |
黒 潮 |
29.66 |
+0.67 |
+0.23 |
平年並み |
与路島 |
28.33 |
+1.72 |
+0.02 |
平年並み |
甑海峡 |
26.10 |
+1.30 |
−1.23 |
やや低め |
(甑航路は7/24現在)
17日に屋久島の南13.8マイル付近にあった黒潮北縁域は,一度南下した後,再び北上し,
23日現在,屋久島の南20.0マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,
22〜23日現在,すべての海域で前週より0.7〜1.7℃昇温し,平年比較では,“かなり低め”〜“平年並み”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,24日現在,前週より1.3℃昇温し,平年比較では“やや低め”となっている。
※漁 況
〇ま き 網
阿久根港入港船は,大型船6統が甑東沖でサバ類小,マアジ仔・小主体に5.0トン/統・日,中小型船26統が長島,甑東沖でマアジ仔,ウルメイワシ,カタクチイワシ主体に5.0トン/統・日と低調な漁模様。
枕崎港入港船は,大型船3統が馬毛島近海でゴマサバ小,アカムロ,マルアジ主体に6.1トン/統・日,中型船12統が馬毛島近海でゴマサバ小,マアジ中,ゴマサバ大主体に13.6トン/統・日と低調な漁。
山川港入港船は,小型船1統がサバ類小を2.6トン/日と低調な漁模様。
内之浦港は,入港船なし。
〇定 置 網
西薩南部海域では,連日,マルソウダ(500g)が2〜3トン/統,マアジ豆が0.4トン/統と好調。
鹿児島湾口部大隅半島側では,連日,マルソウダ(500g)が1〜2トン/統,ヤマトカマス(15p)が
0.6トン/統の入網と好調な漁模様。
志布志湾南部では,週計でマアジ小が12.2トン,ヤマトカマス(20p)が3.3トンの入網と好調な魚模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
北薩海域では,週計で延べ105隻がウルメイワシ,カタクチイワシを103.5トン,大隅海域では,週計で延べ19隻がウルメイワシ,サバ類小を25.2トンの漁模様。
・バッチ網
西薩海域ではチリメンを約1トン/統・日と前週より好調となり,志布志湾海域では,チリメンを0.5トン/統・日と前週より低調な漁模様となった。
・キビナゴ刺網
甑・南薩・鹿児島湾口海域では,30〜250s/隻・日と海域でバラツキの大きい漁模様。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,週計でセミトビ(アヤトビウオ)1,000箱(80,000尾),中トビ(トビウオ)670箱(13,400尾),小トビ(ホソトビ)240箱(19,200尾)と平年並みの漁。
・ゴマサバ一本釣等
甑・南薩・熊毛海域では,一本釣・延縄・流釣で200〜800gサイズを20〜50s/隻・日と好調。
・カツオ竿釣
鹿児島市場では,高知県船(19トン型)が臥蛇西周辺海域でカツオ(4〜7s)を週計で延べ26隻が132.4トンと好調な漁模様。(5.1トン/隻・日)
奄美北部海域では,週計で小型竿釣船延べ5隻がカツオ(1〜4s)を4トン,メバチ(3〜5s)を2.5トン,キハダ(1〜3s)を2.5トンと好調な漁模様。