(第1908報)
   平成13年度 第9報
(平成13年5月24日〜5月30日)【旧暦:閏4月2日〜4月8日/月齢:1.0〜7.0/潮汐:大潮〜小潮】
 
今週のトピック  県本土海域の定置網・まき網でマアジが好漁
 
※ 海 況
定期客船観測(5/30〜5/31)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
谷山沖 22.00  +0.78  +1.16 かなり高め
竹島沖 23.80  −0.93  +1.12 やや高め
屋久島 25.40  −0.02    −  
黒 潮 25.90  +0.21  +0.07 平年並み
与路島 24.30  −0.59  +0.52 やや高め
甑海峡 21.04  −0.94  +0.09 平年並み
     (甑航路は5/31現在)
黒潮北縁域の変動
 5月23日に竹島の南7マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後,北上と南下を繰り返し,
31日現在,屋久島の南1マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,竹島,屋久島,与路島沖では,前週より降温した。平年値との比較では,全般に高め傾向で“平年並み”から“かなり高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,5月31日現在,前週より0.9℃降温し,
“平年並み”となっている。
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船5統が野間池沖等で小マアジ及び小アオアジ主体に13.2トン/統,中小型船35統が野間池,串木野,長島等で小マアジ主体に8.7トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,大型船6統が内之浦沖等で豆マアジ主体に50.3トン/統,中型船6統が種子島西,馬毛島で大ゴマサバ主体に18.3トン/統の漁。
 山川港,内之浦港は,入港船なし。
定置網
 西薩南部では,1統当たり多い日でコノシロが5トン,アジ仔(5〜12cm)が50kg,イサキ(400〜500g)が100kg,カマス(100〜120g)が200kg,コショウダイ(1.2〜1.3s)が100尾,トビウオ(100〜200g)が200kg,シイラ(2〜7kg)が500kgの入網。
 鹿児島湾口部,薩摩半島側では,1統でマアジ(100g前後)が100kg/日,アジ仔(2〜5cm)が
900kg/日,コノシロが多い日で3トンの入網。大隅半島側では,カマス(100〜300g)が200kg/統,1日のみハガツオ(0.8〜1.3kg)40kg/統の入網。
 志布志湾南部では,1統の週計でマアジが24トン,カタクチイワシが5.9トン,チダイが3.4トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ72統でマアジ主体に週計で75.9トンの入網。
その他の漁業
・棒受網
 北薩海域では,週計で154隻がカタクチイワシ,ウルメイワシを主体に113.3トンの漁。大隅海域は,週計で17隻がウルメイワシ,キビナゴ主体に11.6トンの漁。
・吾智網
 西薩海域では,マダイ(1〜3kg)を多い船で50s/隻の漁。
・バッチ網
 西薩海域では漁がまとまらず休漁中。志布志湾では週計で製品1トン/統のまずまずの漁。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,小トビ主体に80箱/統と低調になった。
・刺網
 甑島海域では,キビナゴを多い船で20箱/隻,西薩南部海域ではキビナゴを10〜20箱/隻,鹿児島湾口部ではキビナゴを3〜5箱/隻の漁。
 西薩海域では,多い船でチダイ(200〜300g)を30kg/隻,マゴチ(500〜600g)を60kg/隻の漁。
・カツオ一本釣り
 奄美南部海域では,カツオ船5隻の週計でカツオ
(1〜2s),メバチ幼魚(ダルマ,2〜7kg)を主体に
21.6トンの漁。
・一本釣り他
 甑島の追い込み網で,イサキ,メジナ主体に2.5トン/日の漁。
 熊毛海域の曳縄でカツオ(1〜2kg)を30kg/隻,一本釣りでキダイ(レンコ,20cm)を20kg/隻の漁。
 種子島のトコブシは,多い日で200kg/日の漁。
 奄美南部海域の旗流し釣りで,シビ(10〜30
kg)を650kg/隻の漁。