(第1907報)
   平成13年度 第8報
(平成13年5月17日~23日)【旧暦:4月24日~閏4月1日/月齢:23.5~0.0/潮汐:小潮~大潮】
 
今週のトピック マアジが,北西薩海域のまき網で好漁。
 
※ 海 況
  定期客船観測(5/22~5/23)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
谷山沖 21.22  -0.05  +0.38 平年並み
竹島沖 24.73  +3.76  +2.05 かなり高め
屋久島 25.42  +0.20   -   -
黒 潮 25.69  -0.31  -0.14 平年並み
与路島 24.89  +1.48  +1.11 かなり高め
甑海峡 21.98  +1.19  +1.03 やや高め
  (甑航路は5/24現在)
黒潮北縁域の変動
 5月17日に屋久島御崎の北3マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後北上し,23日現在,竹島の南6.7マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,前週比較では竹島沖,屋久島,与路島で昇温し,谷山沖,黒潮で降温した。平年比較では竹島沖,与路島で“かなり高め”,谷山沖,黒潮で“平年並み”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,24日現在,前週より1.2℃昇温し,平年値と比較すると“やや高め”となっている。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船2統が天草でマアジ小,アオアジ小を主体に6.3㌧/統・日,中小型船21統が野間池・川内・長島・串木野沖でマアジ小,カタクチイワシ,アオアジ小を主体に7.8㌧/統・日の漁。
 枕崎港入港船は,大型船3統がムロアジ中・小を主体に25.7㌧/統・日,中小型船7統がウルメイワシ,ゴマサバ中を主体に12.2㌧/統・日の漁。
 山川港入港船は,中小型船2統がウルメイワシを主体に9.1㌧/統・日の漁。
〇定 置 網
 西薩南部では,マアジ(100g主体)が多い日で100㎏/統,アジ仔が150㎏/統,トビウオ(200g)が連日100㎏/統,イサキ(300~400g)が10~15㎏/統の入網。
 甑島海域では,アジ仔(約5㎝)が450~750㎏/統・日,ブリ(7~8㎏)が週計で1000尾の入網。200㎏のシロカワカジキが甑南部で入網し,阿久根港に水揚げされた。
 志布志湾南部では,週計でカタクチイワシが7.5㌧,マアジ豆が4.0㌧,ウスバハギが0.3㌧の入網。
 大隅半島東岸では,延べ63統でマアジ豆・中が週計で57.7㌧の入網。
 鹿児島湾口薩摩半島側では,アジ仔(約2㎝)が連日400~500㎏/統・日の入網。
〇その他の漁業
・棒受網
 北薩海域では,週計でカタクチイワシ・ウルメイワシを主体に0.8㌧の漁。
・刺   網
 西薩海域では,コウイカ(1~1.5㎏)を週計で450㎏,チダイ(200~300g)を50~60㎏/隻・日,マゴチ(600~800g)を50尾/隻・日の漁。
 鹿児島湾口大隅半島側ではキビナゴを75kg/隻・日の漁。
 甑島海域では,キビナゴを多い船で300~450㎏/隻・日の漁。
・バッチ網
 志布志湾では,週計でカエリを製品2~3㌧/統の漁。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,小トビを5000~6000尾/統・日,中トビを2000尾/統・日の漁。
・曳  縄
 甑島海域ではカツオ(2㎏前後)を100~200㎏/隻・日の漁。
・カツオ一本釣り
 奄美海域では,カツオ(0.7~2㎏)・メバチ(1.5~2㎏)・キハダ(1.5~2㎏)を主体に1.1~1.4㌧/隻・日の漁。